ウォリアーズが開幕戦でレイカーズ撃破、カリーは約6年ぶりのトリプルダブル達成
ゴールデンステイト・ウォリアーズが現地19日、ステイプルズ・センターで行われたロサンゼルス・レイカーズとの2021-22シーズン開幕戦に121-114で勝利した。
今季開幕戦でのウォリアーズは、ステフィン・カリーが36分の出場でチーム最多の21得点、10リバウンド、10アシストをマーク。カリーにとって2016年1月以来6シーズンぶりのトリプルダブル達成となる(※レギュラーシーズンで。プレイオフでは2017年と2019年にTDを記録)。
キャリア通算8回目のトリプルダブルを記録したカリーだが、フィールドゴール成功が21本中5本とスコアリングで苦戦。カリー自身も試合後に、「最悪だった。シュートも酷かった」と自分のパフォーマンスを振り返っている。ウォリアーズに勝利をもたらしたのは、合計30アシストを記録するボールムーブメントと、6選手が二桁得点をあげるバランスの取れたチームワークだ。
この日のウォリアーズはカリーの他、先発出場した3年目ガードのジョーダン・プールが20得点をマーク。ベンチからは、ネマニャ・ビエリツァとデミオン・リー、アンドレ・イグダーラの3選手が合計42得点で勝利に大貢献している。
特にビエリツァは、15得点、11リバウンド、4アシストでオールラウンドに活躍。自身がストレッチビッグとしてフロアスペースを広げつつ、カリーの引力が作り出すレイカーズ守備の穴をオンボールで的確に攻めて、何度もチームの得点に繋げた。
▼これとかメチャクチャ良かった
カリーは試合後のサイドラインインタビューで、「僕のシューティングが悲惨でも、チーム全体でグッドショットをいくつも作り出し、強豪チーム相手にディフェンスで粘って勝利に繋げた。こんな形で勝利できたのは、僕らにとっては良い兆しだよ」とチームを称賛した。
メロのFTバイオレーション
以下は、同日の試合でレイカーズデビューを果たしたカーメロ・アンソニーの珍プレイ。
第3Q残り1分24秒、アンソニーは2本目のフリースローを放つ際に絶妙なポンプフェイクを披露。当然ながらフリースローバイオレーションをコールされてしまう。
自身の珍プレイに思わず失笑してしまったアンソニーだが、残念ながらここが試合のターニングポイントになってしまう。
カーメロがバイオレーションを取られた第3Q残り1分24秒の時点では、レイカーズが9点リード。そこからウォリアーズは第4Q残り7分30秒にかけて24-7のランで一気に逆転すると、そのまま終了のブザーまでリードを維持した。
アンソニーのポンプフェイクが敗因になったとまでは言わないが、スポーツではこういった予想外のハプニングがゲームの流れを一変しまうことも多々ある。なお、レイカーズとして公式戦デビューを飾ったこの日のアンソニーは、ベンチから26分の出場で9得点をマークした。
ラスはLALデビュー戦で絶不調
敗れたレイカーズは、レブロン・ジェームズが34得点/11リバウンド、アンソニー・デイビスが33得点/11リバウンドをマーク。スターデュオがそれぞれ30得点ダブルダブルで大奮闘する中、新生ビッグスリーの1人であるラッセル・ウェストブルックは絶不調だった。
この日のウェストブルックは、35分の出場でFG14本中3本成功とシューティングで大苦戦。8得点、5リバウンド、4アシストのトリプルシングルに4ターンオーバーを記録と、散々な内容のレイカーズデビューとなった。
▼レブロン、19回目の開幕戦
これでレイカーズは、2018年のレブロン加入から4シーズン連続でレギュラーシーズン開幕戦に敗北。今季はプレシーズンでも1度も勝てていない。
今年のレイカーズはロスターの8割以上が新加入の選手。いくらベテラン揃いのチームだからと言っても、噛み合うまでにそれなりの時間がかかって当然だ。
レブロンは試合後、レイカーズデビューで精彩を欠いたウェストブルックに「今日は家に帰ってコメディ映画でも見ろよ。そんなに自分を攻めるな。たかが1試合だ」と励ましの声をかけたという。
ボックススコア:「NBA」