ウェイドが奇跡のブザービーターでウォリアーズ撃破
現役引退間近のドウェイン・ウェイドがまた新たなミラクルを起こした。
マイアミ・ヒートが現地27日、本拠地アメリカン・エアラインズ・アリーナで行われた試合でゴールデンステイト・ウォリアーズを126-125で撃破。ヒートに勝利をもたらしたのは、ウェイドのブザービーターだった。
ウォリアーズの2点リードで迎えた第4Qのラストポゼッション、タイムアウトが残っていなかったヒートはウェイドがボールを運び、そのままヘジテーションからドライブでレーンを攻めようとするも失敗。ウェイドは一度外に出て体勢を立て直し、トップ・オブ・ザ・キーで再びボールを手にすると、そこから逆転弾を狙う。
1回目のスリーはブロックされてしまうが、すぐにボールをリカバー。バランスを崩しながら時間ギリギリで放ったサーカスショットは、バックボードにあたって終了のブザーと同時にリングに吸い込まれた。
この日のウェイドはベンチから26分の出場で25得点と大活躍。ブザービーターの1つ前のポゼッションでも、ゲームを1点差に持ち込むクラッチスリーを沈めている。試合前から「今日はアグレッシブにショットを打とう」と心に決めていたらしい。
https://twitter.com/MiamiHEAT/status/1100997517616074752
興奮冷めやらぬまま試合後のコートサイドインタビューに臨んだウェイドは、インタビューの途中でレイカーズレジェンドのコービー・ブライアントについて言及。似たような形でコービーにブザービーターを決められた9年前の対戦を振り返り、「マンバメンタリティを教えてくれてありがとう」と笑顔でリスペクトを送った。
▼2009年12月、コービー
https://twitter.com/kobebryant/status/1100977656869187585
NBAによると、ウェイドが第4QもしくはOT残り5秒以下でゲームウィナーを決めるのは、今回がキャリア11回目だという。
試合後、子供の頃からウェイドの大ファンだったというヒートのバム・アデバヨは、「今夜は眠れなさそうだ。今日のことは一生忘れない」とコメント。逆転負けを喫したウォリアーズのステフィン・カリーも、「僕たちとの試合以外の時に彼がスコアラーズテーブルに飛び乗る姿を見たかった。試合には負けてしまったけど、心の底ではあのシーンを見れて嬉しいと思っている」と話した。
https://twitter.com/JCrossover/status/1100958076771852288
「ショットの後にこれほど驚くDウェイドを見るのは数えるほどしかない。しかも昔コービーにやられた時と同じワンレッグで。キャリア最後の年にこんなショットを決めるなんて。心から尊敬する」
– ジャマール・クロフォード
「引退しないでくれ」
– アイザイア・トーマス
まったくジャマール・クロフォードの言う通り。キャリア最後のシーズンの終盤で、最強のチームを相手にブザービーターで大金星をあげるなんて、「ウェイドは“持ってる”」とつくづく思わされる。
この日の勝利により、ヒートはイースト8位のホーネッツまで0.5ゲーム差に迫った。ウェイドのブザービーターは、今季ヒートのシーズンを救うショットになるかもしれない。
ボックススコア:「NBA」