スパーズのデジャンテ・マレー、前十字靭帯断裂で長期離脱へ
今季から新たなスタートを切るサンアントニオ・スパーズにとって、考えられる限り最悪のニュース。スパーズは現地8日、3年目ポイントガードのデジャンテ・マレーが、右膝の前十字靭帯断裂で戦線離脱することを発表した。
マレーが負傷したのは、現地7日に行われたヒューストン・ロケッツ戦の第2Q終盤で、レイアップでジャンプした際に膝を負傷した様子。しばらくフロアにうずくまった後に、自力でロッカールームに歩いて帰っていたので、最悪の事態は免れたように見えたが、翌日のMRI検査の結果、アスリートにとって最も厄介な怪我の一つである前十字靭帯の断裂と診断された。
怪我の発覚後、マレーは自身のInstagramに「僕が乗り越えられる人間だからこそ、神はこの試練を与えたんだ」と前向きなメッセージを投稿。マレーと親しいレブロン・ジェイムスも、SNSで激励のメッセージを送っている。
「プレイを見た時から、こうなるのではと危惧していたよ。マジで最悪だ!でもなリトル・ブラザー、お前は前よりも強く、速く、機敏になり、さらにアスレチックな選手になって戻って来る。リハビリのプロセスでは、とにかく自信をもって我慢強くあれ!大きなカムバックのための小さなセットバックだ。助けが必要な時は声をかけてくれ。応援しているよ!」
– レブロン・ジェイムス
スパーズの先発PGに昇格した昨季のマレーは、81試合で8.1得点、5.7リバウンド、2.9アシスト、1.2スティールを平均し、オール・ディフェンシブ・セカンド・チームに選出。プロ2年目の若手ながら、ペリメーターでのディフェンス力(特にピック&ロールの守備)はすでにリーグトップクラスであり、さらに今夏は苦手だったジャンプショットの改善に力を注ぎ、オフェンス面での成長も期待されていた。
マレーの復帰時期については今のところ未定。過去に同じけがを負った選手の例を見てみると、早くて4カ月(大学時代のカイル・ラウリー)、遅くて16カ月(デリック・ローズ)と個人差はあるが、多くの場合で9カ月前後を必要とする。なのでマレーが今季全休となる可能性も十分にある。
これまでチームを背負ってきた主力陣が揃っていなくなったスパーズで、マレーがフロアリーダーとしてどれだけチームを牽引できるかを楽しみにしていたファンも多いはず。本当に残念だ。
今オフのスパーズは、カワイ・レナード、トニー・パーカーの移籍に始まり、マヌ・ジノビリの引退、そしてシーズン開幕目前で若手コアの2人(マレーとロニー・ウォーカー)が続けて長期離脱。これまでに経験したことのないレベルの逆境に立たされている。
参考記事:「Spurs」