デマー・デローザン「ラプターズ史上最高の選手はカイル・ラウリー」
「トロント・ラプターズの球団史で最高の選手」と言われて最初に思い浮かぶのは誰だろう。
在籍期間1年ながら絶対的エースとしてチームを初優勝へと導いたカワイ・レナード。あるいは、優勝メンバーにこそなれなかったものの、ラプターズ再建への道をゼロから切り開いたデマー・デローザンか?それともラプターズの名前を世に知らしめたビンス・カーターか?
どの部分を重視するかで答えが変わってくる議論かもしれないが、自身も候補の1人であるデローザンは、元盟友であり大親友のカイル・ラウリーこそ「Mr.ラプターズ」に相応しいと考えているようだ。
デローザンは現地26日に配信したインスタライブで、ネイト・ロビンソンから「歴代ラプターズのランキングでラウリーのポジションは?」と尋ねられた際に、次のように答えた:
「大親友だからといって贔屓しているわけじゃない。彼はラプターズ史上最高の選手だ。僕が言うんだから間違いない」
ラウリーはラプターズ移籍後の8シーズンで17.6得点、7.1アシストを平均し、通算アシスト数(3905本)とスティール数(790本)、スリー成功数(1327本)で球団最多記録を保持。その間に6回のオールスターに輝き、2019年には念願の初優勝を果たした。「ラプターズ史上最高の選手」と呼ぶに十分な実績だろう。
昨季のチャンピオンシップランでも、チームのベストプレイヤーは間違いなくカワイ・レナードだったが、チームリーダーはラウリーだったと言えるかもしれない。
一方で、ラプターズで9シーズンをプレイしたデローザンは、通算得点、試合数、FG成功数、フリースロー成功数で球団歴代1位。2010年のクリス・ボッシュ退団で転落したラプターズをイースト強豪チームへと導き、最後はカワイ・レナード獲得のためのメインピースとなった。
デローザンがいたからこそ、今のラプターズがあるのは間違いない。もしラウリーに「ラプターズ史上最高の選手は誰か?」と問えば、最初にデローザンの名前を挙げることだろう。
個人的に、「ラプターズ史上で最も偉大な選手」はデローザンとラウリーの2人。「歴代ラプターズで最強の選手」はカワイ・レナードで、「球団史上最も知名度が高い選手」がビンス・カーターだと思う。
参考記事:「NBA」