クリッパーズのドック・リバースHCが退任
ロサンゼルス・クリッパーズは現地28日、長年チームを指揮したドック・リバースがヘッドコーチを退任することを正式に発表した。
球団オーナーのスティーブ・バルマーは同日に声明を出し、「ドック(リバースHC)はクリッパーズにとって素晴らしいコーチであり、素晴らしいアンバサダーでした。そして混乱時にはチームの大黒柱になってくれました」とコメント。
「彼はたくさんの勝利をもたらし、この球団の基盤を築き上げました」とリバースのLACにおけるコーチングキャリアを称えている。
またリバース自身もTwitterを更新し、クリッパーズHCの退任を発表。「私をコーチとして迎えてくれたクリッパーズ・ネーション、ありがとう」と、球団関係者やファンたちに向けて感謝の気持ちを綴った。
「最初にこの仕事に就いた時、私が掲げた目標は、ウイニング・プログラムを築くこと、ここをFAにとって魅力的な場所にすること、そして球団にチャンピオンシップをもたらすことでした。これらの目標の大部分を達成しましたが、同時にすべての目標が実現するのを見届けることはできなくなりました」
「今季は残念な結末に終わりましたが、このチームはあと一歩のところまで来ており、みなさんのサポートがあれば最後の目標を実現できると確信しています。我々をここまで導いてくれたすべての選手やコーチ、スタッフたちに感謝。そして何より、ファンの皆さんにありがとうを言いたい。いろいろな困難がありましたが、ここで過ごした時間に感謝しています」
– ドック・リバース
今季のクリッパーズは、オフシーズンに将来的なアセットの大部分を生贄にして、カワイ・レナードとポール・ジョージを獲得。すぐに優勝を狙えるスターチームを結成したはずだったが、バブルでのカンファレンス準決勝で3勝1敗からデンバー・ナゲッツに敗北と、リバースが言う通り残念すぎる結末に終わった。
1999年にコーチングキャリアをスタートしたリーバスは、2000年のコーチ・オブ・ザ・イヤー受賞(マジック)や2008年のリーグ制覇(セルティックス)など、着実に実績を積み上げ、2013年にトレードという形でクリッパーズのヘッドコーチに就任。
クリッパーズでは、クリス・ポールとブレイク・グリフィンの“ロブ・シティ”や、レナードとジョージの“スターデュオ”といったスーパーチームの指揮を執り、7シーズン(レギュラーシーズン)で通算356勝208敗の好成績を記録している。
ただその一方で、プレイオフでは27勝32敗と負け越しており、7年間で1度もウェスト・セミファイナルの壁を越えられないまま退任することとなった。
クリッパーズの次期HCは誰になるのか?現地メディアによると、現アシスタントコーチのティロン・ルーや、90年代ニックスを指揮したジェフ・バン・ガンディが候補に挙がっている。
参考記事:「NBA」