ルカ・ドンチッチがルーキーとして史上5人目のシーズン20-5-5達成
2018ユーロリーグMVPや2017欧州選手権オールスターファイブ選出など、10代の選手としては前代未聞の実績を引っさげてNBA入りした大型新人のルカ・ドンチッチ。開幕前は「NBAのスピードに通用しないのでは」といった懸念の声も一部で出ていたが、蓋を開けてみれば期待を遥かに上回るルーキーシーズンだったと言えるだろう。
ドンチッチは現地3日、アメリカン・エアラインズ・センターで行われたミネソタ・ティンバーウルブズ対ダラス・マーベリックス戦で27得点、12リバウンド、6アシストをマーク。これにより、ドンチッチのシーズン平均20得点以上が確定した。
今季のドンチッチは71試合で21.2得点、7.7リバウンド、5.9アシストを平均。新人の年にシーズン20-5-5を記録するのは、オスカー・ロバートソン、マイケル・ジョーダン、レブロン・ジェイムス、タイリーク・エバンスに次いで史上5人目となる。
▼20-5-5を達成した歴代ルーキー
Pts | Reb | Ast | 年齢 | |
オスカー・ロバートソン | 30.5 | 10.1 | 9.7 | 22歳 |
マイケル・ジョーダン | 28.2 | 6.5 | 5.9 | 21歳 |
レブロン・ジェイムス | 20.9 | 5.5 | 5.9 | 18歳 |
タイリーク・エバンス | 20.1 | 5.3 | 5.8 | 20歳 |
ルカ・ドンチッチ | 21.2 | 7.7 | 5.9 | 19歳 |
4人中3人がNBA史を代表するレジェンドたち。ドンチッチにはレブロンほどの身体能力はなく、ディフェンス面で大きく劣る。それでも同じ10代でデビューした新人選手としてメジャースタッツだけでもレブロンを上回ったというのは驚愕だ。
なお3日の試合はウルブズが110-108で勝利。マブスは第4Q序盤の12点ビハインドから接戦に持ち込み、2点差で迎えたラストポゼッションでは、ドンチッチのアンクルブレイクで逆転のチャンスを手にするも、ドンチッチのパスを時間ギリギリで受けて放ったジェイレン・ブロンソンのスリーは惜しくもリムに弾かれた。
▼ラストプレイ
https://twitter.com/MavsFansForLife/status/1113637023296962560
勝利したウルブズは、カール・アンソニー・タウンズがゲームハイ28得点、13リバウンドを獲得した。
ヤングも負けてない
今季前半を終えた時点では、ドンチッチが満票で2019新人王に輝くだろうと思っていた。そしてドラフトの日にドンチッチの指名権を放出したホークスの決断は、コービー・ブライアントをトレードした1996年ホーネッツ並みの大失態になるだろうと思った。
だがシーズン後半は、トレイ・ヤングの活躍が目覚ましい。特にオールスターブレイク以降は25.0得点、9.2アシストを平均と、オフェンス面では同時期のドンチッチを上回る数字を残している。
ヤングは3日に行われた76ers戦で33得点、12アシストを記録してホークスを勝利に牽引。ヤングにとってシーズン7回目の30得点ダブルダブルだ。新人選手が1シーズンで30得点/10アシスを5回以上記録するのは史上4人目となる。
▼30得点/10アシストを5回以上達成した新人
ボックススコア:「NBA」