ルカ・ドンチッチがオリンピック最終予選決勝で30得点トリプルダブル、スロベニアを東京五輪に導く
現地7月4日、2021オリンピック最終予選の決勝戦がリトアニアのカウナスで行われ、スロベニア代表とリトアニア代表が対戦。スロベニアが96-85で強豪リトアニアを下し、7月末から開催される東京五輪への出場権を手にした。
スロベニアの男子バスケットボール代表チームがオリンピックに出場するのは、1991年にユーゴスラビアから独立して以降で初となる。
スロベニアとリトアニアの決勝戦では、ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチが34分の出場で31得点、11リバウンド、13アシストの大活躍。
前半からカウント・ワンスローの3点プレイを連発したり、ノールックの神パスを放ったりと、世界トップクラスのショット/プレイメイク力を存分に発揮してリトアニア守備を圧倒し、30得点トリプルダブルでチームを勝利に導いた。
▼ハイライト
ドンチッチはオリンピック最終予選での4試合で21.3得点(2位)、11.3アシスト(1位)、8.0リバウンド(3位)を平均。リトアニア大会のMVPに選出されている。
試合後、リトアニアレジェンドのアルヴィーダス・サボニスがドンチッチにMVPアワードを贈呈。敵地の会場からはMVPコールが巻き起こり、ドンチッチはチームメイトたちに胴上げされながら、母国スロベニアの歴史的瞬間を喜んだ。
「僕たちは素晴らしいチーム。ケミストリーは抜群で、全員が全力でプレイした。僕たちは母国スロベニアに新たな歴史を刻んだ」
– ルカ・ドンチッチ
▼試合後の記者会見
敗れたリトアニアは、グリズリーズのヨナス・バランチュナスが14得点/6リバウンドで奮闘するも、もう1人のNBAスターであるドマンタス・サボニスはあまり見せ場がなく、30分の出場で9得点。リトアニアがオリンピック出場を逃すのは、1990年にソ連崩壊で独立してから初めてのこととなる。
なおスロベニアの他には、チェコ、イタリア、ドイツの3チームがそれぞれの大会決勝に勝利し、東京五輪出場権を獲得。今年のオリンピック最終予選では、大会ホスト国(カナダ、リトアニア、セルビア、クロアチア)がすべて決勝もしくは準決勝で敗退する形となった。
オリンピックのグループ分け
これで東京オリンピック男子バスケットボールの組み分けが確定した。
今大会では合計12チームが参加。3つのグループに分かれて予選リーグを戦い、各グループの上位2チーム(計6チーム)、そしてグループ3位の最高成績2チームが決勝トーナメントに進出する。
グループ分けは以下の通り:
- グループA:イラン、フランス、アメリカ、チェコ
- グループB:オーストラリア、ドイツ、イタリア、ナイジェリア
- グループC:アルゼンチン、日本、スペイン、スロベニア
日本は、メダル常連のスペインとアルゼンチン、初出場のスロベニアと同じグループC。東京オリンピックの男子バスケットボールは、7月25日からさいたまスーパーアリーナで開幕する。
ボックススコア:「FIBA」