マブスのルカ・ドンチッチがついに爆発、今季自己最多の41得点と14リバウンド
2021-22シーズン前半戦はなかなかショットのリズムを掴めていなかったダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチ。
特に1月に入ってからは、8試合でスリー成功率17%と絶不調に陥っていたが、現地19日のトロント・ラプターズ戦でついに昨季プレイオフで魅せたような爆発的なパフォーマンスを披露した。
現地19日、ドンチッチはホームで行われたラプターズ戦に42分出場し、41得点、14リバウンド、7アシストをマーク。得点とリバウンドで自己シーズンハイを叩き出し、マブスを102-98での勝利に導いた。
この日のドンチッチはFG54.2%(24本中13本)、スリー40.0%(10本中4本)、フリースロー91.7%(12本中11本)のシューティングスタッツを記録。スリーを沈める度に満面の笑みを浮かべる姿が印象的だった。
クラッチタイムでのプレイも素晴らしく、マブスが1点ビハインドに陥った第4Q残り1分40秒にはスピンムーブでディフェンダーをかわして左手のスクープショットに成功。正念場でリードを奪い返すと、さらに残り時間60秒には得意の左ウィングからショットクロックぎりぎりで事実上の決勝点となるステップバック・スリーを沈める。
マブスはドンチッチの他、クリスタプス・ポルジンギスが18得点、ティム・ハーダウェイJr.がベンチから16得点をマーク。ちょうど3週間前の12月29日には16勝18敗の借金2でウェスト8位タイと低迷していたが、その後の13試合で11勝2敗と大きく復調し、現在26勝19敗でウェスト5位にいる。
ドンチッチが本調子でなかったシーズン前半戦で、勝率6割に近い好成績を収められたのはチームとして喜ぶべきところだ。ここ数週間のマブスはディフェンスが素晴らしく、1月の守備効率ではリーグダントツ首位となる98.2を記録している。
試合後、ドンチッチはチームの快進撃について「チームディフェンスが鍵」とコメント。もしマブスが、この先も今の守備効率を維持しつつ、さらにエースのドンチッチがシュートタッチを取り戻せるなら、今季ウェストのダークホースになるかもしれない。
一方で敗れたラプターズは、パスカル・シアカムの20得点、OG・アヌノビーの19得点をはじめ、合計6選手が二桁得点をマーク。終始僅差でマブスに食い下がったが、勝負所でドンチッチを止められなかった。
現在ラプターズでは、ゲリー・トレントJr.とケム・バーチが負傷離脱中。ニック・ナースHCは同日の試合でも7選手ローテーションを貫き、主力3選手(シアカム、OG、バンブリート)のプレイタイムがそれぞれ41分を超えた。
シーズン半分を消化した時点で21勝21敗のイーブンと、プレイオフを十分に狙えるポジションにいる今季ラプターズ。だが今のペースだと、ポストシーズンまでにスターターが潰れてしまいそうで心配になる。
ボックススコア:「NBA」