ゴラン・ドラギッチ 「ロイ・ヒバートから点を取るのが最も簡単」
フェニックス・サンズのゴラン・ドラギッチは、ドライブからのスコアを得意とするスラッシャータイプのガードだ。NBA.comのデータによると、今季のドラギッチはフィールドゴールアテンプトの4割がゴール下3フィート以内からで、ドライブからのFG成功率は先発ポイントガードの中でリーグ2位となる58.5%を記録している(1位はステファン・カリーで60.2%)。
そんなドラギッチに対して、アメリカのスポーツブログBleachers Reportが「どのディフェンダーから点を取るのが難しい?」という質問を投げかけたところ、とても興味深い回答が返ってきた:
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Q: フィニッシュするのが最も難しい選手は誰?簡単な選手は?
ドラギッチ:
「最も難しいのはドワイト・ハワード。とても屈強で身体能力が高いからね。最も簡単なのはロイ・ヒバートだ。みんな彼のことを素晴らしいディフェンダーだと言うけれど、彼は高く飛べないよ。ただヒバートに体をぶつけて攻めればいい。そうすれば彼の上からゴールを決められるし、もしくはファウルをもらえる」
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ドラギッチの答えにはちょっと驚きだ。ロイ・ヒバートはリーグ屈指のインサイドディフェンダーとして知られており、今季は対戦相手のリム周辺FG成功率を39.7%に抑えている。この数字はビッグマンの中でアンドリュー・ボーガット、ルディ・ゴバートに次ぐリーグ3位の記録だ。
ただヒバートはドラギッチとの相性がどうも悪いらしい。
ドラギッチ vs. ペイサーズ
ドラギッチはペイサーズに強い。昨季と今季のサンズ対ペイサーズ4試合では、フィールドゴール58本中35本を成功させ平均23.5得点を記録。シーズンの平均成績を大きく上回る数字だ。
▼ドラギッチのペイサーズ戦スタッツ
得点 | FG% | |
2シーズン平均 | 19.3 | 50.4% |
対ペイサーズ4試合 | 23.5 | 60% |
さらに4試合でヒバートがディフェンスした際のドラギッチのFG成功率は11本中9本(81.2%)。そのうちの7本がレイアップによるものだった(ソース:2013、2014)。
▼ドラギッチ、2014年1月30日ペイサーズ戦
ドラギッチが果敢にインサイドを攻めてヒバートを引っ掻きまわしている。ビッグマンに対しては鉄壁のディフェンスをみせるヒバートだが、もしかするとドラギッチのようにトリッキーでクイックなガード選手に対する守りが少し苦手なのかもしれない。
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以下、Bleachers Reportのインタビュー記事から、ドラギッチの興味深い体験談をもう一つ:
Q: NBAの“新人しごき”はどうだった?
ドラギッチ:
「僕がルーキーだった年、チームにはシャキール・オニールやアマレ・スターダマイヤー、スティーブ・ナッシュ、グラント・ヒルといったベテランたちが揃っていた。その中で僕をこき使ってきたのはシャックだけだったな。ホームゲームでは常にドーナツを持っていかなければならなかった。面白いことにね、チームのほとんど全員が食生活に気を使っていたんだ。ドーナツなんか食べてたのはシャックだけだったよ」
Image by prideandvegudice/Flickr
参考記事:「Bleacher Report」