オールスター候補のバンブリートが3試合連続30得点超え、ラプターズは勝率パーフェクト5割に
トロント・ラプターズが現地4日、スコシアバンク・アリーナで行われたサンアントニオ・スパーズ戦に129-104で快勝。連勝を3に伸ばし、今季成績をイースト9位の17勝17敗とした。
この日の試合では、ラプターズのフレッド・バンブリートが7本のスリー成功からゲームハイ33得点で大活躍。ラプターズは前半を68-53で上回ると、後半はそのまま最後まで二桁リードを維持して余裕の勝利を収めた。
バンブリートの他には、ゲリー・トレントJr.の21得点やパスカル・シアカムの18得点を含め、スターター5選手全員が二桁得点をマーク。新人のスコッティ・バーンズは11得点、9リバウンド、8アシストのオールラウンドパフォーマンスで勝利に貢献している。
▼ハイライト
FVVはオールスター?
オフシーズンにカイル・ラウリーが移籍したことで、ラプターズの絶対的なポイントガードとなったバンブリート。今季31試合で平均21.3得点、6.7アシスト、4.9リバウンドとオールスター級の数字を記録しており、得点/アシスト/リバウンドはいずれもキャリアベストだ。
特に12月末に安全衛生プロトコルをクリアしてからは絶好調で、大晦日から3試合連続で30得点以上を記録。3連続の30点ゲーム達成は歴代ラプターズでもほんの一握りで、バンブリートの他にはデマー・デローザン(5試合連続)、カワイ・レナード(4試合連続)、ラウリー(4試合連続)、マイク・ジェームズ(4試合連続)、ビンス・カーターの5選手しかいない。
バンブリートが1月も好調を維持できれば、今季オールスターにリザーブで選出される可能性は十分にあると思う。個人成績と人気の両方で評価した場合、大きな怪我でもない限り、今季イーストのガード陣からはデマー・デローザン、トレイ・ヤング、ジェイムス・ハーデン、ザック・ラビーンの4選手は選出確実だろう。
残るはワイルドカードの2枠。バンブリートは、ジェイレン・ブラウンやブラッドリー・ビール、ラメロ・ボール、ダリウス・ガーランド、ドリュー・ホリデーらとリザーブスポットを争うことになる。
バンブリートは他のスター選手たちと比べると派手さはないが、ターンオーバーなどのミスが少なく守備にも強い万能で堅実なポイントガード。カイル・ラウリーやチャンシー・ビラップスらとタイプが似ているかもしれない。
バンブリートがチームにもたらす絶大なインパクトはちゃんと数字にも表れており、今季ラプターズはバンブリートがフロアにいる時間帯にネットレーティングで(100ポゼッションあたりの得失点差)+6.4点を記録。反対にバンブリートがオフの時間帯は-13.1点と大失速してしまう。オン/オフでチームの+/-にこれほどの影響を与える選手は滅多にいない。
パーフェクト5割
開幕9勝13敗から直近12試合を8勝4敗で勝ち越し、シーズン17勝17敗とした今季ラプターズ。現地1月4日を終えた時点で、完璧な「勝率5割チーム」となっている。
- シーズン成績:17勝17敗
- ホーム成績:10勝10敗
- アウェイ成績:7勝7敗
- ディビジョン成績:5勝5敗
- 対イーストチーム成績:11勝11敗
- 対ウェストチーム成績:6勝6敗
一方で年末にかけて調子を上げていたスパーズは、エースのデジャンテ・マレーがクリスマス直前に安全衛生プロトコル入りして以降の5試合で1勝4敗と低迷中。同日のラプターズ戦では、古巣凱旋だったヤコブ・ポートルが19得点/12リバウンドのダブルダブル、今季ルーキー最年少でトロント出身のジョシュ・プリモが15得点で奮闘した。
▼プリモはキャリア初の二桁得点
ボックススコア:「NBA」