ヤニスのギリシャがユーロバスケット2022ベスト8で敗退、開催国ドイツが準決勝へ
ついに準々決勝に突入したベルリンで開催中のFIBAユーロバスケット2022。現地9月13日には、開催国のドイツ(世界ランク11位)がヤニス・アデトクンボ率いるギリシャ(世界ランク9位)を107-96で破り、ベスト4へと駒を進めた。
ドイツ代表チームがユーロバスケット(FIBAヨーロッパ選手権)で準決勝まで残ったのは、全盛期のダーク・ノビツキーがキャプテンを務めて銀メダルに輝いた2005年のセルビア大会以来17年ぶりとなる。
ノビツキー引退後初めてメダルに手が届きそうな位置まで勝ち進んだドイツは、デニス・シュルーダーが26得点/8アシストでオフェンスをけん引。4点ビハインドで試合を折り返すこととなったが、第3Q開始から20-1でギリシャをアウトスコアする怒涛のランを展開し、後半は完全にゲームの主導権を握った。
なおユーロバスケット2022でのシュルーダーは、予選を含めた合計6試合で大会7位の20.2得点、5位タイの7.2アシストを平均中。今オフはまだ契約先を見つけられずFAのままだが、今大会の大活躍によりオファーが殺到するかもしれない。
準々決勝でのドイツはシュルーダーの他、マジックのフランツ・ワグナーがFG12本中7本成功から19得点、ダニエル・タイスが13得点/16リバウンドをマークと、NBA組が勝利に貢献した。
一方で敗れたギリシャは、ヤニス・アデトクンボが31得点、8アシストの大奮闘を見せるも、第4Q残り5分に2つ目のアンスポーツマンライクファウルをコールされて途中退場している。
強豪スペインもベスト4へ
同日には他に、前回大会銅メダルのスペイン(世界ランク2位)が100-90でフィンランドを下し準決勝進出。ウィリー・エルナンゴメスがチームハイ27得点、フアンチョ・エルナンゴメスがベンチから15得点と、NBAドリームを叶えたエルナンゴメス兄弟が大活躍した。
これでスペインは、1999年から11大会連続でユーロバスケットのベスト4入り。長年チームを牽引してきたガソル兄弟が引退したばかりだが、“ヨーロッパ一の強豪”の座はまだまだ揺るぎない。
▼ハイライト
一方でフィンランドは、メダルにこそ届かなかったものの、オリンピックやワールドカップも含めたFIBA国際大会で1967年以来55年ぶりとなるベスト8進出の快挙を達成。その原動力となったラウリ・マルカネンは、今大会7試合の出場でヤニスとルカに次ぐ27.9得点を平均した。
マルカネンはスペインとの準々決勝でも28得点/11リバウンドで大奮闘している。
ボックススコア:「FIBA」