モラント離脱後のグリズリーズが快進撃、1度もリードを奪われることなく5連勝達成
エースの負傷で低迷するかに見られていたメンフィス・グリズリーズが逆に絶好調すぎる。
グリズリーズは現地6日、敵地FTXアリーナで行われたマイアミ・ヒート戦に105-90で快勝。今季成績をウェスト4位の14勝10敗とした。
これでグリズリーズは、ジャ・モラントが11月末に膝の怪我で戦線離脱して以降の5試合すべてに勝利。なんとこの5試合を通して1度も相手にリードを奪われていない。その間の対戦相手は、ドンチッチ&ポルジンギス不在のマブス、アデバヨ欠場のヒート、そしてキングス、サンダー、ラプターズと比較的イージーなスケジュールではあったが、それでも素晴らしい記録だ。
▼ヒート戦ハイライト
5連勝中のグリズリーズの原動力となっているのは、何と言ってもディフェンス。5試合中4試合で失点を100点未満に抑えている。
今季開幕最初の19試合ではディフェンシブレーティング(100ポゼッションあたりの失点)でリーグダントツ最下位の115.9を記録していたグリズリーズだが、モラント離脱後の5試合ではリーグダントツ首位の90.9だ。
これほど急激にグリズリーズ守備が改善したのは、スケジュールに恵まれたことに加えて、エースキラーのディロン・ブルックスが完全復活したことが大きい。今季のブルックスは左手の骨折によりトレーニングキャンプとプレシーズンに参加できず、さらに開幕17試合中13試合を欠場。ベストコンディションを取り戻すのに時間がかかっていた。
またオフェンス面では、今オフに4年/1億500万ドルの大型延長契約を獲得したジャレン・ジャクソンJr.がステップアップ。今季最初の19試合では、FG成功率39.7%から14.8得点を平均と精彩を欠いていたジャクソンJr.だが、直近5試合ではFG52.3%、スリー48.4%のシューティングスプリットから平均19.2得点を記録している。
▼JJJは12月2日のOKC戦でシーズンハイ27得点
今季3年目のモラントは、怪我前の19試合で24.1得点、6.8アシスト、1.6スティール、スリー成功率35.6%を平均。得点とスティール、3P成功率でキャリアハイだ。MIPやオールNBAチーム入りを狙えそうなスタッツを記録していたが、一方でチームのON/OFFの数字はモラントの味方をしていない。
今季グリズリーズは、モラントがフロアに立った619分間で-83点。反対にモラントがラインアップにいない543分間では+86点を記録している。
ボックススコア:「NBA」