グリズリーズが球団史上初のディビジョン王者に輝く
スパーズやロケッツ、マブスが覇権を握ってきた超激戦区のサウスウェスト・ディビジョンに新たな王者の誕生だ。
NBAでは現地30日、メンフィス・グリズリーズがAT&Tセンターで行われたサンアントニオ・スパーズとのロードゲームに112-11で勝利。今季成績を54勝23敗とし、ウェスト2位でのプレイオフ進出、さらにディビジョン優勝を同時に確定させた。
グリズリーズがディビジョンを制するのは球団史上初めて。NBAが2004年に3地区制を導入して以降、サウスウェスト・ディビジョンではスパーズが9回、ロケッツが4回、マブスが3回、ホーネッツ(現ペリカンズ)が1回それぞれ優勝している。
19-2
ジャ・モラントが膝の負傷で引き続き欠場していたこの日のグリズリーズは、代理の先発PGを務めたタイアス・ジョーンズがチームハイ25得点、ディロン・ブルックスが21得点でエース不在のチームを勝利に牽引。
ロスターの全員が20代と若手選手を中心にした今季グリズリーズだが、層の厚さではすでにリーグ1・2を争うレベルだ。
モラントが絶対的なエースなのは間違いないが、平均得失点差や勝率だけを見ると、むしろモラントがフロアにいない時間帯の方が優れた数字を記録。グリズリーズはモラントが欠場した今季21試合で19勝2敗(勝率90.4%)というとてつもない好成績を収めている(モラントが出場した56試合では35勝21敗の勝率62.5%)。
またチームのアドバンスド・スタッツでも同様の結果。今季グリズリーズは、モラントがプレイした1862分間のネットレーティング(100ポゼッション当たりの+/-)で+3.7だが、モラントがオフの1849分間では+8.0。グリズリーズのサポーティングキャストがいかに優秀かを物語っている。
一方で敗れたスパーズ(31勝45敗)は、デジャンテ・マレーが33得点/13リバウンド、ケルドン・ジョンソンが23得点で奮闘。現地3月31日にロサンゼルス・レイカーズがユタ・ジャズに敗北したことで、スパーズはプレイ・イン・トーナメント進出枠のウェスト10位に再浮上した。
ボックススコア:「NBA」