ハーデンが30得点の連続試合記録でコービー超え
チームの半分以上の得点をたった一人で獲得だ。
ジェイムス・ハーデンが現地14日、本拠地トヨタセンターで行われたメンフィス・グリズリーズ戦で57得点をマーク。今季3度目の50得点超えを達成し、負傷離脱者続出に苦しむロケッツを112-94での勝利に導いた。
▼1カ月ぶりの50点ゲーム
前日のマジック戦ではスリー17本中16本に失敗と、ジャンプショットが不調だったハーデンだが、この日のグリズリーズ戦では序盤からシューティングのリズムを掴み、前半だけで36得点を獲得(前半におけるロケッツ球団最多記録)。最終的に33本中17本のフィールドゴールと18本中17本のフリースローを成功させている。
これでハーデンは、12月13日のレイカーズ戦から17試合連続で30得点以上をマーク。2003年1月末から2月末にかけてコービー・ブライアントが達成した16試合連続を上回り、NBAとABAが合併した1976年以降のリーグにおける最長記録を樹立した。
https://twitter.com/HoustonRockets/status/1084997393861541889
ハーデンは、クリス・ポールが負傷離脱してからの12試合で41.9得点を平均。その間にロケッツは9勝3敗の好成績を収めている。ただ同日には、主力の一人であるクリント・カペラが右足親指のじん帯負傷により4~6週間離脱することが決まったため、ここからロケッツはさらに苦しい戦いに臨まなければならない。
なお、NBA史上で最も長い30得点連続試合記録は、1961-62シーズンにウィルト・チェンバレンが達成した65試合。ハーデンがこの大記録にどこまで近づけるのか見てみたいが、あまりにも負担が大きすぎるので、レギュラーシーズンで燃え尽きてしまわないか少し心配だ。
今季のハーデンは40試合で34.8得点、8.6アシストを平均。1シーズンを通して平均34得点以上を記録した選手は、NBA史上でウィルト・チェンバレン(7回)、エルジン・ベイラー(2回)、マイケル・ジョーダン(2回)、リック・バリー、カリーム・アブドゥル・ジャバー、ボブ・マカドゥー、コービー・ブライアントの7人しかいない。
ハーデンが恐ろしいのは、上記の選手たちの中でアシスト数がダントツ1位なところ。TS%(2P%、3P%、FT%の3つから算出するシューティング効率)でも62.0%でトップだ。34得点以上を平均しつつ、この2項目でハーデンに最も近いのは、1987-88シーズンのジョーダンとなっている(35.0得点、5.9アシスト、TS60.3%)。
オフェンス面だけを考えれば、今のハーデンの活躍ぶりは、全盛期のコービー以上と言える。これほどアイソレーションに強い選手は見たことがない。
ボックススコア:「NBA」