ホークスが26点差をひっくり返して大逆転勝利、シリーズ3勝2敗でイースト決勝進出に王手
アトランタ・ホークスが現地16日、敵地ウェルズファーゴ・センターで行われたイースト準決勝第5戦で後半の26点差を跳ね返し、フィラデルフィア・76ersに109-106で勝利。格上のチーム相手に記録的な大逆転劇を演じ、シリーズ3勝2敗で王手をかけた。
正直、何が起こったのか良くわからない。
第4戦では18点リードを溶かして敗北した76ers。この日の第5戦では、ティップオフからしっかりと気持ちを切り替えて前半を攻守で圧倒し、第2Q終了時で22点リードを奪取する。
ハーフタイム中には、76ersの公式Twitterアカウントがスコアの画像と共に「そろそろ眠くなってくる頃かな?」とあくびの絵文字を添えて煽りツイートを放っていた。
後半に入ってからも76ersはしばらく主導権を維持し続け、第3Q残り2分の時点で24点リード。ESPNのWPA(勝利確率)では、その時点で99.7%の確率で76ersが勝つと予想されていた。
さすがにここから負けることはないだろうと誰もが思ったが、そこから76ersは予想を遥かに上回るメルトダウンを演じてしまう。
まずホークスは、第3Qラスト2分間を8-2でアウトスコアして18点差まで詰め寄ると、第4Q開始2分でセカンドユニットが7連続得点をゲット。76ersを射程圏内に捉えたまま、勝負をクラッチタイムに持ち込む。
それでも76ersは第4Q残り4分台で二桁リードを維持。ただそこからが本当に酷かった。
残り時間4分以降の76ersは、6本のフィールドゴールと3本のフリースローすべてに失敗。すでに勝敗が決した残り0.1秒にセス・カリーがジャンプショットを沈めるまで無得点に抑えられ、その一方でホークスに15連続得点を許してしまった。
奇跡的な逆転勝利を手にしたホークスは、トレイ・ヤングが39得点、7アシストで大活躍。第4Q残り5分から13得点をあげる見事なクラッチパフォーマンスを披露した。
ヤングの他には、ジョン・コリンズが19得点/11リバウンド、ダニーロ・ガリナリが16得点をマーク。大ベテランのルー・ウィリアムズは第4Q前半の6分間だけで13得点を獲得し、カムバックの起爆剤となった。
一方で敗れた76ersは、ジョエル・エンビードが37得点/13リバウンド、セス・カリーが36得点で大奮闘するも、チームで二桁得点に届いたのはこの2人のみ。後半は、エンビードとカリー以外の選手がフィールドゴールを1本も決められなかった。
なお同シリーズ5試合での累計得点は、575-553で76ersが上回っている。もし2試合連続での後半二桁点差からの総崩れさえなければ、第5戦でシリーズを勝ち越して、エンビードを休ませる余裕を手にできていたところだ。
ホークスと76ersのシリーズ第6戦は、現地18日にアトランタで行われる。
ボックススコア:「NBA」