マイアミ・ヒートが6年ぶりのNBAファイナル進出
NBAでは現地9月27日、マイアミ・ヒートがボストン・セルティックスとのイースタンカンファレンス決勝第6戦に快勝。4勝2敗でシリーズを勝ち越し、ファイナル進出を決めた。
イーストファイナル第6戦は、試合の大部分でリードを握っていたヒートに対し、セルティックスが第4Q序盤にランを仕掛けて逆転。残り時間9分で2ゴール差と、このまま終盤の大接戦に突入するかと思われたが、そこからヒートが一気に畳みかける。
ゲームの流れを大きく変えたのは、バム・アデバヨとタイラー・ヒーローだ。
まずヒーローが連続でジャンプショットを沈めて同点に持ち込むと、続いてアデバヨがトップ・オブ・ザ・キーでのアイソレーションから、4ポゼッション連続でダニエル・タイスを破壊。
その後もヒートは、ヒーローのドライブやアデバヨのプレイメイクから得点を量産。残り時間9分から2分にかけて29-8でセルティックスを上回り、リードを15点に広げた。
6年ぶりのファイナル進出を決めたヒートは、アデバヨがキャリアハイの32得点、14リバウンド、5アシストで活躍。ジミー・バトラーが22得点/8アシスト、ヒーローがベンチから19得点/7アシストで勝利に大貢献した。
第4Qはアデバヨ、ヒーロー、バトラーの3選手だけで、チームのピリオド37得点中30得点をあげている。
▼バムの自己ベストパフォーマンス
一方で、シーズン敗退となったセルティックスは、ジェイレン・ブラウンが26得点、ジェイソン・テイタムが24得点/11アシスト、ケンバ・ウォーカーとマーカス・スマートがそれぞれ20得点をマーク。
第4Q序盤で流れを掴んだかに見えたが、勝負所で3ポイントショットを連発するもまったく決められず、オフェンスが大失速してしまった。
元ファイナルMVPもステップアップ
ヒートは、アデバヨやヒーローの他、大ベテランのアンドレ・イグダーラがステップアップ。4本のスリーを含む5本のフィールドゴールをパーフェクトに成功させて15得点をあげつつ、守備面でも奮闘した。
今季プレイオフでは、それほど目立った活躍のなかったイグダーラだが、カンファレンスファイナル第6戦の正念場で満点のパフォーマンスを見せるあたり、さすがは元ファイナルMVPとしか言いようがない。
史上3チーム目の快挙
ヒートが2020年のイースト王者になるなんて、シーズン開幕前は誰に予想できただろう。
下位シード(5位以下)のチームがファイナルに進むのは、1999年のニューヨーク・ニックス以来21年ぶり。NBAプレイオフのトーナメントフォーマットが16チーム制になった1984年以降で、1999年のニックスと1995年のヒューストン・ロケッツに次ぐ3チーム目の快挙だ。
ボックススコア:「NBA」