ドリュー・ホリデーがバックスとの延長契約に合意、最大で4年1億6000万ドル
ミルウォーキー・バックスは現地4日、ガードのドリュー・ホリデーと延長契約を結ぶことを正式に発表した。
契約の詳細についてチームからは明かされていないが、ESPNがホリデーのエージェントから得たという情報によると、4年/1億3500万ドルがベースサラリーの延長契約。さらに成績や出場試合数に応じてボーナスが出る報奨条項が付いており、最大で4年/1億6000万ドルになるという。
なお延長契約の条件として、ホリデーは2021-22シーズンのプレイヤーオプション(2670万ドル)を破棄したそうだ。
バックスは昨年オフに、ドラフト1巡目指名権3つとドラフトスワップ権2つを手放し、実質残り契約1年だったホリデーをトレードで獲得。バックスが放出したドラフト指名権の詳細は以下の通り:
- 2020年一巡目(24位指名)
- 2025年一巡目(保護なし)
- 2027年一巡目(保護なし)
- 2024年、2026年スワップ権
5年後以降のアセットをほとんど売り払うこととなったバックスだが、ホリデー獲得が昨季オフでのヤニス・アデトクンボとの5年延長契約成立に繋がった部分は少なからずあるはず。それを考慮すれば、すでに十分すぎる見返りを得られたトレードだったと言えるだろう。
今年で31歳のホリデーは、今季38試合で17.0得点、5.4アシスト、1.8スティールを平均。成績だけを見れば、今回成立した4年/1億3500万~1億6000万ドルの延長契約は、やや割高なようにも感じる。ただバックスとしては、あれだけのアセットを手放して獲得したホリデーを、1年限りのレンタルで失うわけにはいかない。
バックスのビッグスリー
これでバックスは、少なくとも2022-23シーズンいっぱいまでアデトクンボ/ホリデー/クリス・ミドルトンの“ビッグスリー”体制を維持できる。ブルックリン・ネッツのビッグスリーに比べるとスターパワーは劣るかもしれないが、バックスのビッグスリーもかなり強力だ。
アデトクンボの支配力は言うまでもなく、ミドルトンは40%の成功率でスリーを沈めるオールラウンドフォワード。ホリデーも弱点のない万能タイプのガードで、ケビン・デュラントやデイミアン・リラード、ポール・ジョージらスーパースターたちが「リーグ最高のディフェンダー」と絶賛するほど守備にも強い選手だ。
ミドルトンとホリデーは、アデトクンボのパフォーマンスを最大限に引き出せる選手であり、攻守における3人の相性は抜群。十分に優勝を狙えるコアだと思う。
▼ホリデーのディフェンス
ただ今後数年のバックスは、“ビッグスリー”とブルック・ロペスの4選手の契約だけでキャップスペースが埋まってしまう状態。ラグジュアリータックスはほぼ不可避で、FAからの戦力補強もかなり難しい状態が続くこととなる。
参考記事:「NBA」