シャーロット・ホーネッツがジェームズ・ボレーゴHCを解任
シャーロット・ホーネッツは現地4月22日、ヘッドコーチのジェームズ・ボレーゴを解任したことを正式に発表した。
2021-22シーズンのホーネッツは43勝39敗のイースト10位。プレイオフ進出こそ逃したものの、昨季(33勝39敗)よりも大きく勝率を伸ばし、2015-16以降で自身最高成績を記録。さらに2019年のケンバ・ウォーカー以来初となるオールスターを輩出(ラメロ・ボール)と、若手チームとして正しい方向に進んでいるように見えただけに、今回のボレーゴ解任はサプライズだった。
ただホーネッツは、シーズンの正念場であるプレイ・イン・トーナメントで2年連続大敗を喫しており、そのあたりがマイケル・ジョーダンを含むチームのオーナー陣に悪印象を与えてしまったのかもしれない。
現在44歳の若手コーチであるボレーゴは、サンアントニオ・スパーズとオーランド・マジックで15年間アシスタントコーチを務めた後、2018年のオフにホーネッツのヘッドコーチに就任。4シーズンで通算138勝163敗を記録している。
今季のホーネッツは、オフェンスでボストン・セルティックスに並ぶリーグ8位の優秀な数字を記録するも、ディフェンスではリーグ22位と苦戦。ラメロ・ボールとマイルズ・ブリッジズの若手ウィングを中心とした将来性の高いチームであり、このロスターを指導/育成してみたいと考えるコーチはたくさんいるだろう。
▼ラメロ2021-22
次期ヘッドコーチの候補としては、ケニー・アトキンソン(現ウォリアーズのアシスタントHC)やマイク・ダントーニ(現ペリカンズのコーチングアドバイザー)、テリー・ストッツ(元ブレイザーズHC)、サム・キャセール(現76ersのアシスタントHC)あたりが有力。ディフェンスの改善を最優先とするなら、今季レギュラーシーズン終了と同時にレイカーズから解雇されたフランク・ボーゲルが適任と言えるかもしれない。
ただ今のホーネッツのディフェンスは、コーチング以前にロスター構成の問題。特にビッグマンのローテーションがかなり手薄だ。今オフのFA/トレードでセンターのデプスを大幅に補強できれば、来季は大躍進の年になるだろう。
もしユタ・ジャズが今季プレイオフ第1ラウンドでドンチッチ不在のマブスに敗北し、オフシーズンにリセットボタンを押す選択をするなら、ホーネッツは全力でルディ・ゴベアの獲得を狙いに行くはずだ。
参考記事:「NBA」