ナゲッツのジャマール・マレーがキャリアハイ48得点
21歳の3年目ガード、ジャマール・マレーが、現地5日にペプシ・センターで行なわれたボストン・セルティックス対デンバー・ナゲッツ戦で48得点をマーク。リーグ屈指のペリメーター守備チーム相手にキャリアハイ得点を叩き出し、ナゲッツを前半18点ビハインドからの大逆転勝利へと導いた。
この日のマレーは、5本のスリーを含む30本中19本のフィールドゴールに成功。ジャンプショットやフローターが絶好調だっただけでなく、試合終盤にはダブルクラッチや体をぶつけながらの力強いフィニッシュなども決め、あらゆるエリアから得点力の高さを存分に披露した。プルアップ・フェイダウェイを打つと見せかけ、ポンプフェイクとピボットでディフェンダーをかわすレイアップが最高に上手い。
ナゲッツの選手が48得点に到達したのは、2011年2月のカーメロ・アンソニー(50得点)以来8年ぶりとなる
キャリアベストなパフォーマンスを見せたマレーだが、残念なことに最後の最後で少しやらかしてしまった。
試合は残り時間10秒を切った時点で8点差、さらにナゲッツボールとすでに勝敗は決していたが、マレーは50得点を狙いたかったのか、終了のブザー直前にスリーを放って失敗。こういった場面では、ブザーまでシュートを打たずに時間を消費するのが敗者への礼儀であり、NBAにおける暗黙の了解となっている。
マレーの行動に腹を立てたセルティックスのカイリー・アービングは、マレーにとって記念すべきキャリアハイのゲームボールを客席に投げ入れた。
試合後、マレーのラストショットについて、セルティックスのメンバーは苦言を呈し、アービングは「48得点をマークした彼を祝福する」としながらも、「あんなふざけた行為をするのなら、ボールは客席に投げ入れられるべき。だから僕はそうした」とコメント。マーカス・モリスは「アンプロフェッショナルだ」と批判し、さらにナゲッツHCのマイク・マローンさえも、「あのショットは打つべきじゃない。彼はそのことを学ぶべきだ」とメディアのインタビューで話した。
ボックススコア:「NBA」