ジャズがトレードでマイク・コンリー獲得
これでメンフィスは「Grit n Grind」時代に完全に別れを告げ、新章に突入することとなった。
ESPNによると、NBAでは現地19日、ユタ・ジャズとメンフィス・グリズリーズがトレードで合意。ジャズはジェー・クロウダー、カイル・コーバー、グレイソン・アレンの3選手とドラフト1巡目指名権2つを放出し、グリズリーズからマイク・コンリーを獲得する。
報道によれば、ジャズからグリズリーズに譲渡される指名権は、1つが現地6月20日に行われる2019ドラフトの23位指名権。もう1つは2020年のプロテクション付き1巡目指名権(1位~7位と15位~30位の保護付きで、ドラフト順位が8位から14位だった場合にグリズリーズが指名権獲得)で、2021年以降に持ち越された場合の保護条項は以下の通りとなる:
- 2021年は同じ条件
- 2022年は1位~6位の保護付き
- 2023年は1位~3位の保護付き
- 2024年は1位の保護付き
もし2024年になっても指名権が譲渡されなかった場合、2025年ドラフトで2巡目指名権2つに変わる。
2007年のNBAデビューから12シーズンを過ごしたグリズリーズをついに離れることとなったコンリーは、Twitterでファンたちに移籍を報告。長年サポートしてくれたメンフィスの人たちに感謝の気持ち、そして新たなステージに向けた意気込みを綴った。
https://twitter.com/mconley11/status/1141389293065244676
「この街についてこれ以上何を言えるだろう!今の僕があるのは君たちのおかげだ!メンフィスは僕のホーム。この先もずっと。そして新たなチャプターに進む時が来た!ジャズとソルトレイクシティにすべてを捧げたい!」
– マイク・コンリー
昨季のコンリーは70試合の出場で21.1得点、6.4アシスト、スリー成功率36.7%を平均。2年連続でプレイオフを逃す結果となったが、個人の成績としては31歳にしてキャリアベストなシーズンだった。
コンリーは何でもこなせるオールラウンドなポイントガードだ。オンボール/オフボールのどちらからでもスリーを打てるし、ピック&ロールの指揮も上手く、ペネトレーションからフローターを沈めたりフリースローを稼いだりもできる。またコンリーはプレイメイクに定評があり、ディフェンスのIQも高いので、ドノバン・ミッチェルのバックコートコンビとしては理想的な選手だと言えるだろう。
▼コンリーの2018-19ハイライト
今回のトレードにより、ジャズのチーム力は間違いなく上がったはず。ゴールデンステイト・ウォリアーズが主力の怪我で弱体化する来季は、ウェスト首位候補の1チームとなるだろう。
ジャズはモーションオフェンスを得意とするチームだが、プレイオフではスイッチを多用して相手を1on1から攻めさせようとするロケッツディフェンスに2年連続で大苦戦した。そこで、ミッチェルの他にもドリブルからアイソレーションで突破口を開けるコンリーの加入は非常に心強い。
参考記事:「NBA」