ジョン・ウォール「僕のサラリーはレジー・ジャクソンと同じ」
ちょうど2年前の2013年7月に、ワシントン・ウィザーズと5年/8000万ドルのルーキー延長契約を結んだジョン・ウォール。当時はオールスターやプレーオフの経験がなく、球団を背負うに相応しい人材かどうかまだ証明されていなかったため、ウィザーズのMAXオファーに対しては、払い過ぎではないか、との意見も決して少なくなかった。
その後ウォールは、185試合中179試合に出場し、2年連続オールスター選出を達成。さらに2シーズン連続でチームをプレーオフ2回戦へと導くなど、見事にリーグ屈指のフランチャイズプレーヤーへと成長を遂げた。今となれば、5年/8000万ドルの契約は妥当どころか、むしろ大バーゲンと言えるだろう。
そんなウォールが現地14日、大型オファーが飛び交った今夏のフリーエージェンシーについてコメントを残している。
「僕の8000万ドルの契約について、とやかく言う連中がいたけど、今ではオールスターじゃない選手やそこから程遠いような選手たちが8500万ドルのオファーを貰うようになった。タイミングが良かったのだと思う。新たなCBAが成立したことで、みんな得をした。レジー・ジャクソンが5年/8000万ドルの契約を獲得している。僕のサラリーはレジー・ジャクソンと同じだ」
「僕にコントロールできることじゃないからね。でも本当に良かったと思う。それが誰であれ、それぞれの夢を実現させ、家族を大切にするためのチャンスを手にできるというのは、とても素晴らしいことだよ」
– ジョン・ウォール
NBAのサラリーキャップが昨季の6300万ドルから7000万ドルへと上昇し、来季はさらに跳ね上がると見込まれているため、今年のFAでは多くのチームが中クラスの選手たちにも高額オファーを提示して、人材の確保に努めた。
これまでの基準で考えると、ジャクソンへの5年/8000万ドルはやや割高感があるが、キャップの大幅な上昇に伴い、少しずつまともな契約に見えてくるはず。それにジャクソンはまだ25歳と若く、ピストンズ移籍後にスタメンの座を確保してからは、平均17.6得点、9.2アシスト、4.7リバウンドと、上々なスタッツを記録した。ここから大躍進を遂げる可能性だって十分にある。
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またウォールは、昨季チームメイトだったポール・ピアースの移籍についても語った。
「ポールを失ったのはつらい。ロッカールームや接戦で頼りになる素晴らしいベテラン選手だったからね。でも、ジャレッド・ダッドリーとアラン・アンダーソンがチームに加わった。2人ともディフェンスができて、シュートも打てる。これでウィザーズは少し層が厚くなるはずだ」
「(ピアースの移籍について)ショックは受けなかった。何となくわかっていたから。移籍するつもりなのか、それとも引退するつもりなのか、発言を聞いていれば何となくわかるものさ。ピアースはワシントンに戻ってきたかったんだと思う。彼はウィザーズを楽しんでいた。チームとの2年契約を希望していたはずだけど、恐らく実現しないだろうとわかっていた。家族がいるLAに戻って、自分の家で暮らし、ドック・リバースHCやサム・キャセール(現アシスタントコーチ)とチームを再結成するチャンスが与えられたんだ。そっちを選ぶことはわかっていたよ」
– ジョン・ウォール
Image by Keith Allison/Flickr
参考記事:「CSN Washington」