ジョーダンの偉大な「得点記録」、レギュラーシーズンとプレイオフの平均得点が歴代1位
「GOAT」(史上最高の選手)や「バスケの神」としてスポーツの歴史に名を刻んだ元シカゴ・ブルズのマイケル・ジョーダン。
オフェンスとディフェンスのあらゆる面で超一流のプレイヤーだったが、中でも通算10回の得点王獲得など、特に卓越していたのはスコアリング。レギュラーシーズン、プレイオフ、NBAファイナルにおける記録保持者だ。
ジョーダンはキャリア15年のレギュラーシーズン1072試合で30.12得点を平均。キャリア平均得点としては史上1位の数字で、ジョーダンの他に30.0得点を上回った選手は歴代でウィルト・チェンバレン(30.06得点)しかいない。
▼レギュラーシーズンのキャリア平均得点Top10
プレイヤー | 平均得点 | |
---|---|---|
1 | マイケル・ジョーダン | 30.12 |
2 | ウィルト・チェンバレン | 30.06 |
3 | エルジン・ベイラー | 27.4 |
4 | レブロン・ジェイムス | 27.1 |
5 | ジェリー・ウェスト | 27.0 |
6 | ケビン・デュラント | 27.0 |
7 | アレン・アイバーソン | 26.7 |
8 | ボブ・ペティット | 26.4 |
9 | ジョージ・ガービン | 26.2 |
10 | オスカー・ロバートソン | 25.7 |
▼ジョーダンのレギュラーシーズン自己ベスト69得点:1990年3月28日、キャブス戦
ジョーダンはプレイオフのキャリア平均得点でも、NBA史上最多となる33.4得点を記録。ジョーダンの他にポストシーズンの平均得点で30得点以上を記録している選手は、歴代でアンソニー・デイビス(30.5得点)のみとなっている。
さらにジョーダンはNBAファイナルの平均得点でも歴代1位だ(33.6得点)。
▼プレイオフのキャリア平均得点Top10
プレイヤー | 平均得点 | |
---|---|---|
1 | マイケル・ジョーダン | 33.4 |
2 | アンソニー・デイビス | 30.5 |
3 | アレン・アイバーソン | 29.7 |
4 | ジェリー・ウェスト | 29.1 |
5 | ケビン・デュラント | 29.1 |
6 | レブロン・ジェイムス | 28.9 |
7 | エルジン・ベイラー | 27.0 |
8 | ジョージ・ガービン | 27.0 |
9 | ステフィン・カリー | 26.5 |
10 | アキーム・オラジュワン | 25.9 |
▼ジョーダンのプレイオフ自己ベスト63得点:1986年4月20日、セルティックス戦
ジョーダンの得点記録:
- NBAプレイオフ最多得点記録:63得点
- 50得点ゲームでプレイオフ最多(8回)
- 40得点ゲームでプレイオフ最多(38回)
- 960試合でキャリア通算3万得点到達(960試合)
レギュラーシーズンのキャリア通算で3万得点の大台を突破した選手は、NBA史上でカリーム・アブドゥル・ジャバー、カール・マローン、レブロン・ジェイムス、コービー・ブライアント、マイケル・ジョーダン、ダーク・ノビツキー、ウィルト・チェンバレンの7選手のみ。1000試合未満でこれを達成したのは、チェンバレン(941試合)とジョーダン(960試合)の2人しかいない。
1987-88シーズンが至高
1987-88シーズンは、ジョーダンの輝かしいキャリアの中でも、個人成績の面で特別なシーズンだったと言える。
プロ4年目で24歳だった同シーズンのジョーダンは、82試合すべてに出場してリーグ首位の35.0得点を平均。さらにディフェンスでもトップクラスの大活躍を見せ、リーグベストとなる平均3.2スティールを記録。NBA制覇には手が届かなかったものの、MVPや得点王をはじめ数々のアワードを獲得した。
以下、1987-88シーズンのジョーダンが手にしたアワード:
- MVP
- オールNBAファースト・チーム
- 得点王
- ディフェンシブ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー(DPOY)
- オール・ディフェンシブ・ファースト・チーム
- スティール王
- オールスターMVP
- ダンクコンテスト優勝
同じシーズンにMVP、DPOY、得点王の3つを受賞した選手は、NBA史上でジョーダンただ1人だ。