ニックスのジュリアス・ランドルがNBA2020-21シーズンのMIPに選出
NBAは現地25日、前年から最も成長した選手に贈られるアワード「Most Improved Player」(MIP)の2020-21シーズン受賞者を発表。メディア関係者100人の投票で、ぶっちぎりトップとなる合計493ポイントを獲得したニューヨーク・ニックスのジュリアス・ランドルが選出された。
ランドルは今年のMIP投票で、100票中98票の1位票を獲得。ニックスの選手がMIPを受賞するのは球団史上初となる。
2位はピストンズのジェレミー・グラント(140ポイント)、3位はナゲッツのマイケル・ポーターJr.(138ポイント)だった。
▼最愛の息子がプレゼンターに
「関係者全員にありがとうを言いたい。これはチームとして成し遂げたことだ。ニックスの球団にいるみんなのおかげ。感謝してもしきれない」
「チームメイトたち全員が僕を信じてついてきてくれた。リーダーとして認めてくれて本当にありがとう。それから僕の家族。僕がオン/オフコートの両方でベストな自分でいられたのは、妻や息子、みんなが支えてくれたおかげだ」
– ジュリアス・ランドル
今季のランドルは、71試合の出場で自己ベストの24.1得点、10.2リバウンド、6.0アシストを平均。この3項目でそれぞれ今季上位20位以内に入っており、1シーズンで24得点/10リバウンド/6アシスト以上を記録したNBA史上6人目の選手となった(ラリー・バード、ウィルト・チェンバレン、ニコラ・ヨキッチ、オスカー・ロバートソン、ラッセル・ウェストブルック)。
▼ランドルの成長
2019-20 | 2020-21 | |
---|---|---|
得点 | 19.5 | 24.1 |
リバウンド | 9.7 | 10.2 |
アシスト | 3.1 | 6.0 |
スリー成功率 | 27.7% | 41.1% |
チーム成績 | 21勝45敗 | 41勝31敗 |
スコアリングやプレイメイクに加え、シューターとしての成長も顕著。昨季までのキャリア6シーズンでは3P成功率29.5%と、どちらかと言えばスリーの苦手な選手だったが、今季は1試合平均5.5本というそれなりのボリュームから、リーグ平均を大きく上回る41.1%を記録した。
ランドルが来季以降も今のシューティングを維持できるかどうかに注目したい。
なお今季のランドルは、キャリア初のオールスター選出も達成。ニックスのエースとして、チームを8年ぶりのプレイオフに導いた。
参考記事:「NBA」