カワイ・レナード、15日のホームゲームで復帰か
崖っぷちに立たされているサンアントニオ・スパーズにとって、これ以上ない朗報だ。
ESPNのLisa Salters記者がリーグの関係者から得たという情報によると、リハビリ中のカワイ・レナードは現地3月15日にホームで行われるニューオリンズ・ペリカンズ戦での戦線復帰を計画している模様。ESPNのAdrian Wojnarowski記者をはじめ、複数のメディアがこの報道を裏付けした。また『San Antonio Express-News』によれば、早ければ13日のオーランド・マジックで戻ってくる可能性もあるという。
2016-17シーズンのMVPレースで3位になり、さらなる躍進が期待されていたレナードだが、プレシーズン開幕直前に右足大腿四頭筋腱の負傷が発表され、今シーズンのほとんどを欠場。12月12日のダラス・マーベリックス戦で一時復帰し、9試合で16.2得点、4.7リバウンドを平均したが、怪我がなかなか完治せず、1月17日に再び無期限の戦線離脱となり現在に至る。その間に、「スパーズとレナードの関係が冷えている」などというただならぬ報道が飛び交っていた(レナード本人は噂を否定)。
シーズン序盤はエース不在ながらも、好成績を維持していたスパーズだが、とにかく強豪チームとの試合に勝てない。現地10日の時点で、勝率5割以上のチームとの対戦成績は13勝23敗。NBA.comのデータによると、今季スパーズは100ポゼッション当たりの得失点差において、勝率5割未満のチームとの対戦で+8.6を記録しているが、勝ち越しチームが相手の場合は-1.8に下落している。
スパーズは現地3月10日の時点で37勝29敗のウェスト7位で、10位のジャズとわずか1ゲーム差。しかもレギュラーシーズン残り16試合中13試合が勝率5割以上のチームとの対戦と、過酷なスケジュールが控えている。なのでレナードが戻って来たとしても、苦しい状況には変わりないが、エースの復帰はガス欠気味になっているチームの士気を高められるはずだ。
参考記事:「ESPN」