カワイ・レナードがオプション破棄で今夏FAに
大方の予想通り、カワイ・レナードは今年の夏にフリーエージェントとなる。
Yahoo Sportsの報道によると、レナードは契約最終年だった2019-20シーズンのプレーヤーオプション(年俸2130万ドル)を破棄する決断をした模様。ラプターズ残留を選ぶのか、それとも活躍の場を再び移すのか、リーグを代表するスーパースターの今後の動きに注目が集まる。
1年前にトレードでスパーズからラプターズへと移籍したレナードは、昨シーズン60試合の出場で自己最多の26.6得点、7.3リバウンド、3.3アシストを平均。さらにプレイオフでは24試合で平均30.5得点と怒涛のスコアリングランを見せてチームを初優勝へと導き、キャリア2度目のファイナルMVPに輝いた。
昨季のラプターズは、レギュラーシーズンの勝ち数よりもレナードのコンディション調整を優先。その結果、レナードが万全の状態でプレイオフに臨むことができ(途中からは怪我に苦しんだが)、球団史上初のリーグ制覇に繋がったと言える。
昨年7月にスパーズとのトレードが成立した当初は、レナードが生まれ故郷であるLAチームへの移籍を望んでいたため、1年間限定のレンタルに終わるだろうとの見方が強かったが、王朝ウォリアーズを撃破しての優勝という快挙を達成した今、風向きは大きく変わった。シード順位よりも選手の健康状態を最優先にしたラプターズの姿勢も、レナードに好印象を与えたことだろう。
Chris Haynes記者が関係者から得たという情報によれば、レナードはラプターズとの再契約を真剣に検討しているとのこと。今夏FAで金銭的に最も魅力的なオファー(5年/1億9000万ドル、他のチームなら最大で4年契約)を提示できるのはラプターズだ。
個人的な予想を言わせてもらえば、今夏のレナードはラプターズに残留すると思う。ただ5年のフル契約ではなく、2年/7000万ドルで最終年がプレイヤーオプションの1+1契約。そして2020年に再びFAとなり、ロサンゼルス・クリッパーズに移籍する。
何の根拠もない憶測にしか過ぎないが、いつか出身地であるロサンゼルスでプレイしたいというレナードの気持ちは今でも変わっていないはず。ただ1年遅らせたとしても、LAはどこにも逃げない。仮にレナードが来季にアキレス腱断裂といった最悪の怪我に見舞われたとしても、クリッパーズあるいはレイカーズはマックス契約の枠を用意するだろう。
また来季のラプターズは、カイル・ラウリーとマルク・ガソル、サージ・イバカ、フレッド・バンブリートの主力4選手が揃って契約最終年という非常に切りのいい状況(ガソルはプレイヤーオプション)。しかも、ケビン・デュラントとクレイ・トンプソンの怪我により、来季は絶対王者だったウォリアーズが失速する。レナードにしてみれば、同じメンツで2連覇を狙いに行く絶好の機会だ。
参考記事:「Yahoo Sports」