ウォリアーズがウェスト準決勝進出、KDはプレイオフ自己最多の50得点
NBA3連覇を狙うゴールデンステイト・ウォリアーズが現地26日、ステイプルズ・センターで行われたロサンゼルス・クリッパーズとのファーストラウンド第6戦に129-110で圧勝。
シリーズを4勝2敗で勝ち抜け、ウェスタンカンファレンス・セミファイナル進出を決めた。
第6戦でのウォリアーズは、ケビン・デュラントがポストシーズンキャリアハイの50得点で大暴れ。
特に前半のデュラントは完全にアンストッパブルで、ハーフタイムまでに17本中12本のフィールドゴールと10本中10本のフリースローを沈めて38得点を獲得。前半38得点は、1994年のチャールズ・バークレーと並んで、NBAプレイオフのハーフにおける歴代2位タイの大記録だ。
▼ハーフ得点記録(プレイオフ)
プレイヤー | 得点 | シーズン | ハーフ |
スリーピー・フロイド | 39 | 1987 | 後半 |
ケビン・デュラント | 38 | 2019 | 前半 |
チャールズ・バークレー | 38 | 1994 | 前半 |
マイケル・ジョーダン | 37 | 1992 | 後半 |
決してクリッパーズの守備が粗末だったわけではない。ただ誰がどんなディフェンスを仕掛けても、KDのショットメイキングを止めるすべがなかった。
▼これでも決められる
▼スティーブ・ナッシュもKDのパフォーマンスを称賛
「ケビン・デュラントのプレイオフ前半38得点は、スティーブ・ナッシュが2005年のマブス戦で記録した前半35得点よりも3点多い。でも(ナッシュの記録に比べれば)まったく大したことない。なぜなら今のリーグは1試合のポゼッション数が昔より多い。そしてケビン・デュラントがナッシュよりも背が高く、ナッシュよりも優れたバスケットボール選手だからだ」
この日のウォリアーズは、スティーブ・カーHCがようやく重い腰を上げて先発ラインアップをアジャストした。ジャマイカル・グリーンがセンターのクリッパーズ先発に対し、相性の悪かったアンドリュー・ボガットを外して代わりにショーン・リビングストンをスターター起用。そしてドレイモンド・グリーンをセンターに置くスモールラインアップで試合に臨んだ。
ウォリアーズはデュラントの他、ステフィン・カリーが24得点、ドレイモンド・グリーンが16得点、14リバウンド、10アシストのトリプルダブルで勝利に貢献している。
一方で、王者相手に予想以上の大健闘を見せたクリッパーズは、ダニーロ・ガリナーリが29得点、シェイ・ギルジアス・アレクサンダーが22得点、パトリック・ビバリーが11得点、14リバウンド、7アシストで奮闘。ルー・ウィリアムズはFG21本中3本成功の8得点と絶不調だったが、第4Q終盤でベンチに下がった際には、シーズンを通してチームを引っ張ったウィリアムズにスタンディングオベーションが送られた。
ウォリアーズはウェスト準決勝でヒューストン・ロケッツと対戦。シリーズ第1戦は現地28日にオラクルアリーナで行われる。
ボックススコア:「NBA」