ヒート新人のケンドリック・ナンがデュラント以来初、デビュー5試合で100得点超え
マイアミ・ヒートが発掘したドラフト外ルーキーが、今季新人王レースの有力候補になるかもしれない。
今季ヒートで先発バックコートを務めるルーキーのケンドリック・ナンが現地10月31日、ステートファーム・アリーナで行われたアトランタ・ホークスとの一戦でキャリアハイの28得点をマーク。ヒートを106-97での勝利に導いた。
▼得点力はすでにエリートレベル
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ナンは開幕5試合でチーム最多の22.4得点、スリー成功率48.4%を平均。通算で112得点を獲得した。
デビューから最初の5試合で通算100点超えを達成した新人選手は、2007-08シーズンのケビン・デュラント以来初で12年ぶり。ドラフト外の新人選手としては、史上最高記録となる。
▼過去30年間で5試合/100点超えを達成したルーキー選手リスト
プレイヤー | 年齢 | シーズン | 得点 |
ケンドリック・ナン | 24歳 | 2019 | 112 |
ケビン・デュラント | 19歳 | 2007 | 113 |
アレン・アイバーソン | 21歳 | 1996 | 107 |
ジェリー・スタックハウス | 21歳 | 1995 | 124 |
グラント・ヒル | 22歳 | 1994 | 119 |
ジャマール・マッシュバーン | 21歳 | 1993 | 109 |
シャキール・オニール | 20歳 | 1992 | 129 |
デイビッド・ロビンソン | 24歳 | 1989 | 115 |
このそうそうたる顔ぶれを見るだけでも、「デビュー5試合/100点」を記録するのがどれだけ難しいことか分かる。ヒートはダイアモンドの原石を見つけた気分だろう。
2000年以降での達成者はナンとデュラント(2位指名)の2選手のみ。また1990年代でもアレン・アイバーソン(1位指名)、ジェリー・スタックハウス(3位指名)、グラント・ヒル(3位指名)、ジャマール・マッシュバーン(4位指名)、シャキール・オニール(1位指名)の5選手だけで、いずれもドラフト上位指名の大型ルーキーたちだ。しかもこのリストからデュラント、アイバーソン、ヒル、オニール、ロビンソンの5人がその年の新人王に輝いた。
なお、もしワシントン・ウィザーズの八村塁がデビュー5戦目となる次の試合(現地11月2日のウルブズ戦)で28得点以上をマークすれば、このエリートチームの仲間入りを果たす。
ナンの大活躍もあり、今季ヒートは新エースのジミー・バトラーが5試合中3試合を欠場するも、4勝1敗でイースト2位の好成績を収めている。
ボックススコア:「NBA」