カイリー・アービング、観客に中指を立てて5万ドルの罰金処分
NBAは現地19日、試合中に観客に向けて不適切な暴言やジェスチャーをしたとして、ブルックリン・ネッツのカイリー・アービングに5万ドルの罰金処分を科したことを発表した。
問題となったのは、17日にTDガーデンで行われたネッツとセルティックスのシリーズ開幕戦での行為。セルティックスファンからの盛大なブーイングや罵声に対し、アービングが中指を立てたり暴言で返してしまったためだ。
▼ビハインド・ザ・ヘッドで中指
個人的に、度を越えた暴言を吐くファンに対してなら、これくらいは全然ありだと思うが、NBAとしては見過ごせないところなのだろう。
第1戦の試合後、アービングはオンコートでの不適切なジェスチャーについて、「すべてのセルティックスファンに向けたわけじゃない。ただ『プッシー』や『ビッチ』、『ファックユー』といった暴言を浴びせ続けてくるんだ。我慢にも限界がある。それなのに世間は、僕たち選手が謙虚でおとなしくあるべきだと言う。そんなのクソくらえだ。プレイオフなんだから。僕はただ観客たちのエナジーに合わせているだけ」とコメントしている。
2017年のオフシーズンにトレードを要求し、キャブスからセルティックスへと移籍したカイリー・アービング。セルティックス在籍当時は「ずっとボストンにいたい」「ここで永久欠番になりたい」といった忠誠心溢れる発言をしていたが、期待された結果を残せないまま、2019年のFAで退団&ネッツ移籍を選んだ。
こういった経緯があり、アービングはセルティックスファンから敵視されまくっている。昨季のプレイオフでも、アービングの“ロゴ踏み”や“ペットボトル事件”などひと悶着あった。
ネッツとセルティックスの第1戦は、手に汗握る大接戦の末に、セルティックスがブザービーターで逆転勝利。シリーズ第2戦は現地20日に引き続きボストンで行われる。
参考記事:「ESPN」