ロサンゼルス・レイカーズがレギュラーシーズン敗退、レブロンのチームで過去最低成績
2021-22シーズン開幕前の「GMアンケート調査」では、ウェスト制覇の最有力候補になると見られていたロサンゼルス・レイカーズ。レブロンとAD率いるチームが最終的にプレイ・イン・トーナメントにも届かずシーズンを終えるなんて、誰に予想できただろう?
レイカーズは現地4月5日、フットプリント・センターで行われたフェニックス・サンズ戦に110-121で敗北。同日にサンアントニオ・スパーズがデンバー・ナゲッツに勝利したことにより、レイカーズの今季ウェスト11位以下が確定した。
レブロン・ジェームズが欠場していたこの日のレイカーズは、ラッセル・ウェストブルックやアンソニー・デイビスの活躍で前半を健闘するも、後半に入ってから一気に主導権を奪われ、第3Q残り2分30秒には70-96の26点ビハインドに転落。そこからサンズに最後まで二桁リードを握られる完敗に終わった。
レブロンのワースト成績
これで今季レーカーズは31勝48敗。2003-04クリーブランド・キャバリアーズの35勝47敗(レブロンのルーキーシーズン)を下回り、レブロンが所属したチームで歴代ワーストの成績が確定した。レブロンがプレイオフ出場を逃すのは、キャリア19シーズンで4回目となる。
2021-22シーズンに臨むにあたって、昨年7月にカイル・クーズマ、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、モントレズ・ハレルの3選手を放出し、ウィザーズからラッセル・ウェストブルックを獲得したレイカーズ。
デプスを犠牲に“ビッグスリー体制”を築いて王座奪還を全力で狙いに行ったわけだが、プレシーズン6試合に全敗と出だしから最悪。レギュラーシーズンでは、開幕最初の3カ月間に勝率5割前後を浮き沈みした後、1月下旬から一気に大失速。特にオールスターブレイク後の21試合でわずか4勝しかできていない。
今季レイカーズが大コケした最大の理由は怪我だ。シーズン79試合を終えたところで、レブロンが23試合、デイビスが39試合をそれぞれ欠場し、ミッドレベル枠で活躍が期待されたケンドリック・ナンはシーズン全休。
さらにビッグスリー結成でキャップスペースの大部分を埋めてしまったため、残りのロスターをミニマムサラリーで補充するしか選択肢がなく、そのため有力なサポーティングキャスト獲得に失敗。またウェストブルックもシーズンを通してパフォーマンスが安定せず、平均スタッツで自身プロ2年目以降でワーストとなる18.5得点を記録している。
なおレイカーズに引導を渡したサンズは、今季成績を63勝に更新。1シーズンの勝利数でフランチャイズ新記録を樹立した。
ボックススコア:「NBA」