2020ファイナル第4戦:レイカーズが大接戦を制しチャンピオンシップに王手
NBAでは現地6日、ロサンゼルス・レイカーズがマイアミ・ヒートとの2020NBAファイナル第4戦に102-96で勝利。
レイカーズはシリーズを3勝1敗とし、コービー・ブライアントがファイナルMVPを受賞した2010年以来10年ぶりとなるリーグ制覇まであと1勝に迫った。
第4戦でのレイカーズは、レブロン・ジェイムスが28得点、12リバウンド、8アシストでチームを牽引。
この日のレブロンは、第3戦と同じく前半にターンオーバーを多く出してしまったが、後半はしっかりとミスを修正。ピック&ロールを深く守るヒートディフェンスに対して2本のプルアップスリーを沈めるなど的確なカウンターを放った他、第4Q中盤には絶妙なスプリット・ドリブルでダブルチームを突破し、ファウルを受けながら左手でフィニッシュする圧巻のスーパープレイを決めた。
レブロンの他には、アンソニー・デイビスが22得点、4ブロックをマーク。特に守備面での活躍ぶりが見事で、リム守備で存在感を発揮しつつ、試合を通して相手エースのジミー・バトラーをマン・ツー・マンでガードする大役を務めた。
さらに2ゴール差で迎えた第4Q残り40秒には、とどめの一撃となるスリーポイントを決めている。
KCP
終始3ゴール差以下を争う接戦となったレイカーズとヒートのファイナル第4戦。レブロンとADの他に、レイカーズが勝利を呼び込むためのファクターとなったのは、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープの活躍だ。
コールドウェル・ポープは31分の出場で15得点、5アシストをマーク。2点差で迎えた第4Q残り3分の正念場では、コーナースリーとドライブからのレイアップを連続で決めて、試合を大きく動かした。
1勝3敗の崖っぷちに立たされることとなったヒートは、ジミー・バトラーが22得点、10リバウンド、9アシストでオールラウンドに活躍。新人のタイラー・ヒーローが21得点、ダンカン・ロビンソンが17得点と、スターターが奮闘するも、ベンチ得点がわずか13得点に終わっている。
バム復活
この日の試合では、怪我で第2~3戦を欠場していたバム・アデバヨが戦線復帰。先発センターとして33分出場して15得点と7リバウンドを記録し、100%のコンディションではないものの攻守でインパクトを残した。
ファイナル第4戦で印象的だったのは、序盤からデイビスにバトラーをマッチアップさせるレイカーズのディフェンス戦略だ。
バトラーがオンボールのピック&ロールやドリブル・ハンドオフに対しては、ほとんどスイッチすることなく、「好きなだけ外から打てよ」と言わんばかりに、ことごとくスクリーンをアンダーして深く守備。バトラーがミスマッチを攻める機会を最小限に抑えた。
負けたら終わりの第5戦で、ヒートはどんなアジャストを仕掛けてくるだろう?
ボックススコア:「NBA」