ロサンゼルス・レイカーズが10年ぶりのリーグ制覇!!
ロサンゼルス・レイカーズが現地10月11日、マイアミ・ヒートとのファイナル第6戦に106-93で圧勝。4勝2敗でシリーズに決着をつけ、2020年NBAの王者に輝いた。
レイカーズにとっては2010年以来10年ぶり、通算17回目のリーグ制覇。優勝回数で、ついに1位のボストン・セルティックスと並んだ。
▼優勝の瞬間
▼母親に電話で喜びを伝えるレブロン
第6戦でのレイカーズは、レブロン・ジェイムスが28得点、14リバウンド、10アシストで大活躍。プレイオフキャリア通算28回目のトリプルダブル(歴代2位)を達成し、歴代首位のマジック・ジョンソンの記録まであと2回に迫っている。
レブロンの他には、アンソニー・デイビスが19得点/15リバウンド、ラジョン・ロンドが19得点/4アシストをマーク。レイカーズは試合を通してリードを維持し、第3Qには点差を30点以上に広げる完全勝利だった。
▼シリーズ初のTD
この日のレイカーズは守備が素晴らしすぎた。
レイカーズはドワイト・ハワードの代わりに、アレックス・カルーソをシリーズ初めて先発起用。アンソニー・デイビスをペイントエリアに陣取らせてリム守備を固めつつ、ペリメーターでは見事な連携でヒートのスクリーンやハンドオフアクションに対応した。
ヒートはレイカーズのフィジカルでスマートなディフェンスに大苦戦し、第3Q終了時でスコアが60点未満に終わっている。
特に、デイビスのインサイドでの存在感が圧巻。ヒートはデイビスのブロックショットを警戒しすぎるあまり、ドライブからリスキーなパスを連発してしまい、それがターンオーバー、さらにレイカーズのトランジション得点につながった。タイラー・ヒーローやケンドリック・ナンら若手にとっては、トラウマレベルだったと思う。
レブロンがFMVP
2020ファイナルMVPには、レブロン・ジェイムスが選出された。
今季ファイナルでのレブロンは、6試合で29.8得点、11.8リバウンド、8.5アシストを平均。キャリア通算4度目の受賞となる。
なお、キャリアで4回以上ファイナルMVPに輝いた選手は、レブロンの他にマイケル・ジョーダン(6回)のみ。また35歳以上での受賞は、カリーム・アブドゥル・ジャバー、ウィルト・チェンバレン、ジョーダンに次ぐ4人目の快挙だ。
For Kobe
「コービー・ブライアントのために」。それが今季レイカーズのチャンピオンシップランにおける合言葉の一つだった。
試合後、アンソニー・デイビスは「彼(コービー)は僕たちにとって兄のような存在だった。彼のために優勝したかった」と想いを語っている。
「あの悲劇があってから、ずっと僕たちは彼に優勝を捧げたい一心でやってきた。コービーは天国で僕たちのことを誇りに思ってくれているはず」
– アンソニー・デイビス
レイカーズレジェンドのコービーは、今年1月にヘリコプター墜落事故で死去。レイカーズのロブ・ペリンカGMは、「コービーとジアナ(コービーの娘)がチームを導いてくれた」とコメントした。
▼カイル・クーズマ
▼LAのダウンタウンでもコービーコール
元レイカーズスターのパウ・ガソルも、祝福のメッセージを送った。
「僕のブラザーに捧ぐ。それからジアナ、ベネッサ、ナタリア、ビアンカ、カプリに捧ぐ。17個目のチャンピオンシップを勝ち取ったレイカーズ、ジニー・バス、それからレイカー・ファミリーのみんな、おめでとう!」
– パウ・ガソル
バブルは大成功
コロナ・パンデミックの世界的な混乱期の中、ディズニーワールドで完全隔離という特殊な状況下で再開となったNBA2019-20シーズンとプレイオフ。
バスケットボールが密を避けられないチームスポーツだけに、開幕前は「無謀」「選手を危険にさらすだけ」といった否定的な意見も多く出ていたが、バブル期間中に選手から感染者を一人も出すことなく、予定通りにスケジュールを終える大成功となった。
またゲーム内容も素晴らしかったと思う。緊急事態宣言や外出自粛期間で、数カ月ほどまともな練習ができなかったはずだが、大部分の選手たちはしっかりとコンディション調整に努め、例年のプレイオフと変わりない、もしくはそれ以上の最高のパフォーマンスを見せてくれた。
とりあえず、家族と離れてNBAバブルに参加した選手や関係者の人たちに「お疲れ様」と「ありがとう」を伝えたい。
ボックススコア:「NBA」