レブロン・ジェイムス レイカーズへ
NBAの勢力図が大きく変わる。
スポーツエージェンシーの『Klutch Sport』は現地7月2日、FAとなっていたレブロン・ジェイムスがロサンゼルス・レイカーズとの契約に合意したことを発表。Yahoo Sportsによれば、契約内容は4年/1億5400万ドルで、4年目がプレイヤーオプションだという。
▼レブロン獲得に歓喜するファンたち
今のところレブロンはレイカーズとの契約に関する正式なコメントを出していないものの、同日にはインスタグラムのストーリーで、「ありがとう、ノースイースト・オハイオ。最高の4年間だった。この場所はこれからもずっと僕のホームだ」と4年間在籍したキャブスに感謝とお別れのメッセージを送っている。
昨季のレブロンは、82試合のシーズンフル出場(キャリア初)で27.5得点、9.1アシスト、8.6アシストを平均し、2018年MVPレースではジェイムス・ハーデンに次いで2位の票数を獲得。プレイオフではさらにギアをあげて平均34.0得点、9.1リバウンド、9.0アシスト、FG成功率55%という圧巻の数字を記録し、キャブスを4位シードから4年連続でのファイナル進出に導いた。
レブロンの移籍により、通算得点ランキングの歴代上位8人中6人(カリーム、マローン、コービー、ウィルト、シャック、レブロン)が、キャリアで1度はレイカーズのユニフォームを着たこととなる(他の2人はマイケル・ジョーダンとダーク・ノビツキー)。
またレイカーズで指揮を務めるルーク・ウォルトンHCは、2003年ドラフト組でレブロンと同期だ。
▼15年前のルークとレブロン
Yahoo Sportsによると、同日にはレブロンの他に、ランス・スティーブンソン、ジャベール・マギー、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープがレイカーズと契約合意したとのこと。レブロンにランス、マギー、そしてラバー・ボールの4人はものすごい化学反応を起こしそうだが、いろんな意味で話題に事欠かないハリウッドらしいチームになるだろう。
5年連続でプレイオフを逃し、低迷期をなかなか抜け出せなかったレイカーズだが、現役最高選手の加入により、名門復興に向けて大きく前進。すぐに優勝を狙えるチームになるかどうかは今後の動き次第だが、レブロンを先に手に入れたことで、カワイ・レナードのトレードにそこまで焦る必要はなくなった。このまま大きなトレードをせず2018-19シーズンに臨み、来夏にFAでレナード獲得を目指すのも選択肢の一つであり、それが実現できるならば理想的なシナリオといえる。レイカーズの若手コアメンバーも予想以上の大躍進を見せるかもしれない。
ただその場合、レナードが他のチーム(76ers)を気に入り、ポール・ジョージの二の舞になってしまうリスクは十分にある。
またレブロンが少しも衰えを見せないため忘れられがちだが、レブロンは今年の12月で34歳と決して若くなく、今のパフォーマンスをいつまで維持できるかは誰にもわからない。せっかく歴代屈指の選手を手に入れたのだから、全盛期の内に全力で優勝を目指さないというのは、たった1年だとしてももったいない気がする。
ここからレイカーズがレナードのトレードや他のFA(ジュリアス・ランドル)でどんな動きを見せるのか注目が集まる。
NBA選手たちの反応
・コービー・ブライアント
https://twitter.com/kobebryant/status/1013590731691155456
「ようこそファミリーへ、キング・ジェイムス」
・パトリック・ビバリー
「Wow!!ウェストはヤバイね!!」
・テレンス・ロス
https://twitter.com/TFlight31/status/1013577560544948224
「レブロンが“西のキャブス”に加入したよ笑」
・ドノバン・ミッチェル
https://twitter.com/spidadmitchell/status/1013578374521020416
「ウェストは最高だな」
・ニック・ヤング
https://twitter.com/NickSwagyPYoung/status/1013580031266676736
「マジか」
・エリック・ブレッドソー
「まさかの展開だ」
・ジョーダン・ベル
https://twitter.com/1jordanbell/status/1013582586679996416
「コービー/レイカーズファンたちがレブロンを応援し始めるまでには時間がかかりそうだね笑」
・トレバー・ブッカー
「レイカーズの時価総額が2000億ドルになった」
・ジェレミー・リン
「レブロンはもう一人ビッグネームが来ると知っててレイカーズと契約したんだよね?乞うご期待…」
Image by Erik Drost
参考記事:「NBA」