OKCのルー・ドートがキャリアハイ42得点、ドラフト外選手として過去30年で5人目の快挙
NBAでは現地13日、オクラホマシティ・サンダーのルー・ドートが、敵地で行われたユタ・ジャズ戦で42得点をマーク。試合には敗北したものの、1試合の得点とスリー成功数で自己ベストを大きく更新した。
普段はディフェンス力を高く評価されているドートだが、この日の試合では相手エースのドノバン・ミッチェルをマークしつつ、オフェンスでも大爆発。37分の出場で、7本の3ポイントショットを含む31本中16本のフィールドゴールを成功させた。
特に第1Qと第4Qでのプレイが素晴らしく、それぞれのピリオドで18得点をあげている。
ドートは、2019年にドラフト外からNBA入りし、サンダーの先発SGポジションを勝ち取った叩き上げの選手。
リーグによると、ドラフト外の選手が40得点以上を記録したのは、1990年以降の過去30年間でドートが5人目だという。
▼ドラフト外選手による40得点超え(1990年~)
- ダミエン・ウィルキンス:41得点(2007年)
- CJ・ワトソン:40得点(2010年)
- アンソニー・モロー:42得点(2012年)
- フレッド・バンブリート:54得点(2021年)
- ルー・ドート:42得点(2021年)
またESPNによると、サンダーに所属する22歳未満の選手が40点ゲームを達成したのは、ケビン・デュラントに次いで球団史上2人目とのことだ。
今季から本格的な再建期に入ったサンダーは、現地13日の時点で今季20勝34敗のリーグワースト6位。すでにプレイオフ進出は絶望的だが、チームの将来を考えると、むしろ今年はもう少し順位を落としておきたいところだろう。
2020-21シーズンのサンダーは、3年目のシェイ・ギルジアス・アレクサンダーがオールスターレベルの選手へと躍進(23.7得点/5.9アシストを平均)。2年目のドートも、SGAのバックコート・パートナーに相応しいシューティング・ガードへと成長しつつある。
また、今季リーグ最年少のアレクセイ・ポクシェフスキーも、まだまだ粗削りではあるが、高いポテンシャルを秘めた選手。すでにサンダーには、将来のコアになり得る有望若手プレイヤーが何人かいる。
それから何と言っても、サンダーは今後7年で合計17個のドラフト1巡目指名権を保有。この豊富なアセットを使って、デュラント/ウェストブルック/ハーデンを続けて獲得した00年代後半のような奇跡再現を狙うか、あるいは指名権と若手タレントを組み合わせてトレードで大物獲得を狙うか…。可能性は無限大だ。
サンダーがプレイオフチームさらには優勝候補へと返り咲く日は、それほど遠くないかもしれない。
ボックススコア:「NBA」