ルカ・ドンチッチがメキシコシティ・ゲームで41得点トリプルダブル
デビュー2年目にしてリーグを席巻しているダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチが、メキシコでも最高のショーを魅せた。
現地12日、NBAではメキシコシティでダラス・マーベリックスとデトロイト・ピストンズが対戦し、マブスが122-111で快勝。ドンチッチが41得点、12リバウンド、11アシストで今季リーグ最多となるシーズン8回目のトリプルダブルを達成した。
この日のドンチッチは、シグネチャームーブのステップバック・スリーの他にも、ロブパスやクロスオーバードリブルなどスキルセットを余すことなく披露し、メキシコのファンたちを魅了。21歳未満で40得点トリプルダブルを複数回達成したNBA史上初の選手となった。
アメリカもしくはカナダ国外で行われた試合でトリプルダブルが記録されたのは今回が初。また41得点は、これまでに開催された29試合のメキシコシティ・ゲームの中で最多得点となる。ドンチッチはNBAのインターナショナル広告塔としての役割を申し分なく演じた。
試合前、ドンチッチはマブスとNBAを代表して流暢なスペイン語で現地のファンたちに挨拶。
もともと人気抜群の選手だが、このスピーチでさらに観客のハートを鷲掴みにしたのだろう。形式的にはピストンズのホームゲームだった同試合だが、開始間もなくにドンチッチがフリースローラインに立つと「MVP」コールが巻き起こり、その後もドンチッチがファインプレイを決める度に大歓声が上がった。
実質アウェイゲームで大事なホームゲームを1つ割かれたピストンズが少し可哀そう…。
今季成績を17勝7敗としたマブスは、ステフィンセス・カリーが9本中6本のスリー成功から30得点をマーク。マブスのベンチ選手が30得点以上を記録したのは、2012年1月29日のジェイソン・テリー(34得点)以来約8年ぶりだ。
ドンチッチとカリーの他には、クリスタプス・ポルジンギスが20得点、8リバウンド、3ブロックで勝利に貢献。フロアスペーシングやリム守備で存在感を発揮し、第4Q終盤にはアンドレ・ドラモンドの上から強烈なポスタライズダンクを決めた。恐らくマブス移籍後で、最もアスレチックなフィニッシュだろう。
敗れたピストンズ(10勝15敗)は、アンドレ・ドラモンドが23得点、15リバウンドのダブルダブルで活躍。試合前はアボカドへのアレルギー反応で目の周りが腫れたため、出場が危ぶまれていたが、特に前半は体調不良を一切感じさせないパフォーマンスでマブスのフロントコートを圧倒していた。
ボックススコア:「NBA」