審判公式アカウント、ハーデンのダブル・ステップバックをトラベリングと認める
ジェイムス・ハーデンのステップバック・スリーは、現NBAで最もアンストッパブルかつ芸術的なムーブの一つだろう。
トラベリングにしか見えない時もあるが、“ゼロステップ”の使い方とボールギャザーのタイミングが絶妙で、ディフェンダーは「ステップバックが来る」と分かっていてもなかなか止められない。ただ今回はさすがにステップし過ぎた。
現地17日に行われたヒューストン・ロケッツ対ユタ・ジャズ戦の試合終盤でのこと。ペリメーターでのアイソレーションからショットクロックぎりぎりで得意のムーブを決めようとしたハーデンは、一度ステップバックでボールを持ってからさらにステップバックする“ダブル・ステップバック”のような動きを見せる。
▼今夏のチームUSAキャンプでウェストブルックが真似したまんま
https://twitter.com/TheRenderNBA/status/1022926840141434883
確実に歩いているが、トラベリングの判定はなし。反対にディフェンダーのリッキー・ルビオに3Pのシューティングファウルがコールされる。
フロア視点から肉眼で判断するのは難しかったのかもしれないが、第4Q残り1分で3点差という大事な場面だったこともあり(この直後に埋め合わせコールでドノバン・ミッチェルに3本のフリースローが与えられたものの)、勝敗の行方を大きく左右したノーコールに多くの批判が寄せられた。
NBA選手たちも何人か声を上げ、ウォリアーズのアンドレ・イグダーラは、問題の映像をNBA審判の公式Twitterアカウントに向けて@ツイートし、判定に関する説明を要求。さらに戦線復帰を目指すナゲッツのアイザイア・トーマスは、「これが許されるようになったのか?」とツイッターで皮肉のコメントしていた。
「マジかよ笑。これが許されるようになったのか?それなら俺はますますガード不可能な選手になるぜ」
– アイザイア・トーマス
試合翌日、NBA審判の公式ツイッターはイグダーラのリクエストに応える形で、ハーデンのダブル・ステップバックに関する見解を発表。「トラベリングを見逃してしまった」と誤審を認めた。
「オフェンシブプレイヤー(ハーデン)は右足でボールをギャザー。左足でホップステップへと移り(1歩目)、右足から着地して(2歩目)、それから左足で着地(3歩目)。最後の左足はルール違反だが、見逃してしまった。これはトラベリングのバイオレーションです」
– NBA審判
もっと歩いていた印象を受けたが、公式の見解は3歩。最後にスクエアアップしなければ、リーガルなムーブだったということか…。最近はギャザーステップが巧妙になりすぎて、審判は本当に大変だと思う。
ボックススコア:「NBA」