2020-21シーズンGMアンケート調査:レイカーズの連覇を予想
現地18日、NBAが2020-21シーズン版の「GM Survey」を公開した。
GM Surveyは毎年恒例の公式アンケート調査で、NBA30チームのゼネラルマネージャー(GM)を対象に実施。「優勝チーム」や「MVP」の予想から、選手やヘッドコーチの評価など、GMたちの投票によるシーズンの展望がまとめられている。
GM SURVEY2020-21
1.シーズン予想
Q:2021年NBAファイナルの勝者は?
- ロサンゼルス・レイカーズ – 81%
- ロサンゼルス・クリッパーズ – 11%
- ブルックリン・ネッツ – 4%
マイアミ・ヒート – 4%
※昨季予想:クリッパーズ – 46%
今年は、GMの8割がレイカーズの連覇を予想。リーグによると、「GM SURVEY」が採用されて以降の19年間で、2017-18ウォリアーズ(93%)と2018-19(87%)に次ぐ3番目の得票数だという。
2位は、昨季プレイオフでの汚名返上に燃えるクリッパーズで11%。昨季イーストを制したヒートと、デュラント&アービング復帰のネッツがそれぞれ4%で3位だった。
2.アワードとプレイヤー
Q:2020-21シーズンのMVPは?
- ヤニス・アデトクンボ – 32%
- ルカ・ドンチッチ – 21%
- アンソニー・デイビス – 18%
レブロン・ジェームズ18% - ケビン・デュラント – 7%
- ニコラ・ヨキッチ – 4%
※昨季予想:ヤニス・アデトクンボ – 52%
今季のMVPレースは超激戦になるだろうとの予想。ヤニス・アデトクンボが一番人気だった。
ヤニスは過去2年連続でMVPを受賞。もし3年連続を達成すれば、ビル・ラッセル、ウィルト・チェンバレン、ラリー・バードに次ぐ、史上4人目の大快挙となる。
2位は、今季でNBA3年目のルカ・ドンチッチ。レブロンとデイビスは同じチームで票が割れそうなので少し不利か?
Q:新たに球団を立ち上げる際、好きな選手を1人選べるとしたら誰?
- ヤニス・アデトクンボ – 43%
ルカ・ドンチッチ – 43% - アンソニー・デイビス – 7%
※昨季:ヤニス・アデトクンボ – 86%
昨季までの実績以上に、ポテンシャルや若さが重視されるこの質問。今年はアデトクンボ(26歳)とドンチッチ(21歳)のほぼ2択だった。
ヤニスとルカは、それぞれの球団(バックスとマブス)にとって、どんなトレードオファーをされても絶対に手放すことのないプレミアムアセットだ。
Q:各ポジションのベストプレイヤーは?
PG | ステフィン・カリー | 30% |
SG | ジェイムス・ハーデン | 68% |
SF | レブロン・ジェイムス | 57% |
PF | ヤニス・アデトクンボ | 46% |
C | ニコラ・ヨキッチ | 50% |
なお今年のポジションランキングでは、ルカ・ドンチッチがPGで3位(19%)、SGで2位(11%)、SFで4位(4%)と、3つのポジションでランクイン。またSF首位のレブロンは、PGで5位(11%)、PFで2位(25%)だった。
2人とも、ポジションレス・バスケの極みみたいな存在だ。
Q:今季にブレイクしそうな選手は?
- シェイ・ギルジアス・アレクサンダー – 15%
マイケル・ポーターJr. – 15% - ディアロン・フォックス – 12%
- デビン・ブッカー – 8%
ザイオン・ウィリアムソン – 8%
個人的には、昨季新人王のジャ・モラントが一番大ブレイクしそうな予感。
Q:NBAのベストディフェンダーは?
- ヤニス・アデトクンボ:46%
- アンソニー・デイビス:21%
- カワイ・レナード:18%
- ルディ・ゴベア:7%
リム守備よりもオールラウンドさが重視されたような結果に。アデトクンボの2年連続2連覇(MVPとDPOY)もありえるかも。
Q:ベストパサーは?
- レブロン・ジェイムス:46%
- ニコラ・ヨキッチ:25%
- クリス・ポール:14%
ルカ・ドンチッチ:14%
昨季のレブロンは、キャリアハイかつリーグ最多の10.2アシストを平均。今年のベストパサーで票を獲得した4人中、PGポジションがクリス・ポールだけというのも面白い。
Q:最もタフな選手は?
- スティーブン・アダムス:32%
- PJ・タッカー:25%
- ジミー・バトラー:14%
マーカス・スマート:14%
この質問では、ほぼ毎年スティーブン・アダムスがトップ。今季のアダムスは、新天地のニューオリンズでどんなプレイを見せるのか?
Q:最も万能な選手は?
- レブロン・ジェイムス:61%
- ヤニス・アデトクンボ:39%
- アンソニー・デイビス:7%
カワイ・レナード:7%
Q:ラストショットを託したい選手は?
- デイミアン・リラード:32%
- ステフィン・カリー:25%
- ケビン・デュラント:18%
- ルカ・ドンチッチ:11%
- クリス・ポール:7%
3.ルーキー&インターナショナル
Q:2020-21シーズンの新人王は?
- ラメロ・ボール:39%
- ジェイムズ・ワイズマン:29%
- オビ・トッピン:4%
- アンソニー・エドワーズ:7%
※昨季予想:ザイオン・ウィリアムソン – 68%
2020ドラフト3位指名で、ロンゾ・ボールの弟でもあるラメロ・ボールが1番人気。得点力が不安定なラメロだが、トランジションでのパスセンスは抜群で、プレシーズン最終戦でもキレキレのミラクルアシストを披露した。
Q:今のNBAで最高のインターナショナルプレイヤーは?
- ヤニス・アデトクンボ:68%
- ルカ・ドンチッチ:29%
- ニコラ・ヨキッチ:7%
※昨季予想:ヤニス・アデトクンボ – 79%
昨季予想で7%だったドンチッチが29%獲得と、海外勢の頂点にいるアデトクンボに少し詰め寄っている。
4.チームとヘッドコーチ
Q:最も優秀なヘッドコーチは?
- エリック・スポールストラ:46%
- ニック・ナース:18%
グレッグ・ポポビッチ:18% - ブラット・スティーブンス:11%
※昨季:グレッグ・ポポビッチ– 55%
昨季スパーズが22年ぶりにプレイオフを逃したためか、グレッグ・ポポビッチが1位から転落。
Q:試合中のアジャストメントに最も長けたコーチは?
- エリック・スポールストラ:26%
- リック・カーライル:19%
- ニック・ナース:15%
ブラット・スティーブンス:15% - グレッグ・ポポビッチ:7%
カワイ・レナード退団後のラプターズをイースト2位に導いたニック・ナースHCが大幅にランクアップ。
Q:現役選手の中で優秀なコーチになれそうなのは?
- クリス・ポール:36%
- ラジョン・ロンド:29%
- ユドニス・ハスレム:7%
ギャレット・テンプル7%
選手としてはそれほど有名ではないギャレット・テンプルだが、昔から「将来のコーチ候補」で必ず票を獲得している。ロッカールームなどオフコートで絶大な存在感を発揮しているのだろう。
Q:最も将来有望な若手コアを持つチームは?
- ペリカンズ:41%
- グリズリーズ:22%
- ホークス:11%
セルティックス:11%
ナゲッツ11%
5.オフシーズンとその他
Q:今オフシーズンで大成功したチームは?
- レイカーズ:37%
- サンズ:22%
- サンダー:15%
ラジョン・ロンドやダニー・グリーン、ドワイト・ハワードらが抜けた穴を、デニス・シュルーダーやウェズリー・マシューズ、マーク・ガソル獲得で埋めたレイカーズがトップ。
2位はクリス・ポールを獲得したフェニックス・サンズ、3位は数えきれないほどのドラフトアセットを掻き集めたサンダーだ。
Q:今オフの最大のサプライズは?
- ヘイワードのホーネッツ移籍:54%
- ウェストブルックとウォールのトレード:18%
- ジェレミー・グラントのピストンズ移籍:11%
- モントレス・ハレルのレイカーズ移籍:7%
Q:コロナ禍におけるシーズンで最大の困難は?
- トラベル(遠征時のプロトコル):21%
- 健康状態の維持:18%
- コンプライアンス:7%
観客不在:7%
メンタルヘルス:7%
特に、遠征時での行動制限や自粛にストレスを感じる選手が多く出てくるだろうとの予想だ。
参考記事:「NBA」