2019NBAプレイオフ初日にイースト2チームが番狂わせ
今季イースタンカンファレンスのポストシーズンは大波乱の幕開けとなった。
2019NBAプレイオフがついに開幕した現地4月13日のNBAでは、イースト3位のフィラデルフィア・76ersと6位のブルックリン・ネッツがウェルズファーゴ・センターで第1試合を対戦。ネッツが111-102でシクサーズを破り、シリーズのホームコートアドバンテージを奪った。
▼ハイライト
https://twitter.com/BrooklynNets/status/1117427788913360896
2015年以来初のポストシーズン勝利をあげたネッツは、ディアンジェロ・ラッセルが26得点、カリス・ラバートが23得点で活躍。第1Q終盤から第2Q序盤にかけての22-3のランで一気に主導権を握ると、そこからは76ersの反撃を退けながら最後までリードを維持した。
一方で敗れたシクサーズは、ジミー・バトラーがゲームハイ36得点で奮闘。大黒柱のジョエル・エンビードは22得点、15リバウンド、5ブロックのダブルダブルを記録するも、FG成功が15本中5本とショットのリズムを掴めず、さらにベン・シモンズが9得点/3アシスト、トバイアス・ハリスが4得点と、バトラー以外の“ビッグ・フォー”は精彩を欠いていた。
第4Qには、連続でノーマークのスリーを許した76ersに対し、ホームアリーナからブーイングが巻き起こる。
https://twitter.com/espn/status/1117168577377783809
またこの日は、アミール・ジョンソンとエンビードが試合中にベンチでスマホをいじっているところをカメラに捉えられ、「プロとしてありえない」とメディアやファンの間で物議を醸した。ただエンビードによると、ジョンソンはインスタやYouTubeで遊んでいたわけではなく、病気で寝込んでいる娘の容態を確認していただけだという。
https://twitter.com/TheRenderNBA/status/1117170687121285123
どんな理由があるにせよ、試合中にベンチでスマートフォンを操作する行為はルール違反なので、後日にNBAから罰金や出場停止などの処分が下されるかもしれない。ジョンソンは試合後、「私がした行動について全責任を負い、どんな処分でも受け入れるつもりだ」とコメントしている。
TOR vs ORL
同日の第2試合では、スコシアバンク・アリーナでイースト2位のトロント・ラプターズと7位のオーランド・マジックがファーストラウンド初戦を対戦。マジックが104-101で番狂わせを演じ、シリーズの先手を取った。
最終ピリオドを通して2ゴール差を争う死闘となった第1戦は、第4Q残り6分で6点リードを奪って主導権を握りかけたラプターズに対し、マジックはスリーとファストブレイクで応戦。シーソーゲームに持ち込むと、同点で迎えた残り時間4秒にDJ・オーガスティンが決勝弾となるクラッチスリーを沈める。
2012以来7年ぶりのプレイオフ白星を手にしたマジックは、ゲームウイナーを沈めたオーガスティンがゲーム最多タイの25得点で大活躍。チーム合計で7選手が二桁得点を獲得するマジックらしいバランスの取れたゲーム内容だった。
ホームでのシリーズ初戦を落とすのが恒例になっているラプターズは、カワイ・レナードが25得点、パスカル・シアカムが22得点で奮闘。オールスターのカイル・ラウリーはプレイメイクやディフェンスで貢献したが、FG7本中0本成功の0得点とスコアリング面が散々な結果に終わっている。
実力ではマジックを大きく上回っているはずのラプターズだが、共にプレイした経験がまだ浅いためか、ところどころで上手く連携が取れていない印象。特に第4Q終了間際の正念場では、ディフェンスIQがずば抜けて高いはずのレナードとマルク・ガソルの2人がピック&ロールのカバーで混乱し、それが勝敗を決する致命的なミスになってしまった。
76ersとネッツの第2戦は現地15日、ラプターズとマジックの第2戦は現地16日に行われる。
ボックススコア:「NBA」