ペイサーズがウィザーズに3連勝でECファイナル進出に王手
11日に行われたイースタンカンファレンスのセミファイナル第4戦は、インディアナ・ペイサーズが19点差をひっくり返しワシントン・ウィザーズに逆転勝利。シリーズを3勝1敗として、2年連続のイースト決勝進出に王手をかけた。
試合は、後半開始直後でウィザーズが19点のリード。そこからペイサーズはポール・ジョージの奮闘で巻き返し、残り時間2分24秒でついに逆転に成功。さらに残り1分でロイ・ヒバートがジャンプフックを沈め、リードを3点に広げた。
その後、両チームとも1本ずつフリースローを成功させ、95対92で迎えたラスト6秒:
ウィザーズの同点を狙ったインバウンドプレーはターンオーバーとなり、ペイサーズが劇的な逆転勝利を飾った。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
IND | 27 | 11 | 33 | 24 | 95 |
WSH | 26 | 29 | 17 | 20 | 92 |
▼ポール・ジョージ、第4戦ハイライト
ペイサーズは、ポール・ジョージが第2Qからフル出場し、プレイオフキャリアハイの39得点と12リバウンドを記録。ここ数試合で調子を上げてきたロイ・ヒバートは、17得点、9リバウンドを獲得した。
ペイサーズ完全復活?
第1戦の黒星から3連勝を果たし、ようやく波に乗り始めた第1シードのペイサーズ。過去3試合ではいずれもウィザーズを92点以下に抑えており、リーズ屈指のディフェンス力も戻ってきた。
ペイサーズ復活の最も大きな要因は、やはりロイ・ヒバートの活躍だ。プレイオフ最初の8試合は得点/リバウンドともに一桁台の数字が続いていたヒバートだが、セミファイナル第2戦で28得点(FG成功率76.9%)、9リバウンドと突然覚醒。続く第3,4戦でも、合わせて31得点、14リバウンド、5ブロックを獲得し、完全にスイッチを入れてきた。
一体何がヒバートの起爆剤となったのだろう?
1.釣り効果?
セミファイナル第2戦の前日、ヒバートはポール・ジョージに誘われ、チームメイトらと一緒に魚釣りに出かけたらしい。
ヒバートはその日のことを次のように語る:
「リラックスしながら2時間ほど釣りをした。バスケの話は一切しなかったよ。みんなと人生を語ったり、ブラックバスをキャッチしようとしたり。ポールが手を差し伸べてくれたことで、気持ちが晴れたね。これをきっかけにして調子を上げていけたらなと思う。ポールは素晴らしいチームメイトだ。誘ってくれて本当に感謝している」
– ロイ・ヒバート
不調続きでメディアやファンたちから総叩きを喰らい、ヒバートも相当ストレスが溜まっていたことだろう。こういった何気ない息抜きが、ブランク脱出の大きなきっかけになることもある。
2.先輩の熱い言葉
復活を遂げた第2戦後のインタビューでヒバートが残したコメント:
「デビッド(ウェスト)がいつも僕に言ってた:海の真ん中から自力で脱出できるような人間になれと。救命ボートやロープを投げて助けてくれる人はいない。だから自分の力でやらなくちゃいけないんだ」
– ロイ・ヒバート
0得点/0リバウンドの失態に終わった第1戦でも、デビッド・ウェストは試合後にヒバートをロッカーに呼び出して、熱い説教をお見舞いしたらしい。
3.バイナムエフェクト…?
セミファイナル第2戦の数時間前、ペイサーズはセンターのアンドリュー・バイナムが怪我のためロースターから外れたことを発表。それ以来、ヒバートは調子を上げ、ペイサーズは3勝0敗の負け無し……。
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