ラプターズが球団史上初のカンファレンスファイナル進出へ
トロント・ラプターズが現地15日、本拠地エア・カナダ・センターで行われたマイアミ・ヒートとのカンファレンスセミファイナル第7戦に116-89で快勝。1995年の球団設立から21年目にして初のカンファレンス決勝進出を果たした。
この日のラプターズは、前半のFG成功率が41.5%(41本中17本)とやや精彩を欠いていたが、フリースローラインからスコアを稼ぎ、ハーフタイムで53-47の6点リードを獲得。後半に入るとラプターズのリズムが良くなり、第3Q中盤で点差を17点に広げるも、そこからヒートは20-9のランで反撃して、8点差で第3Qを終える。
そして迎えた第4Qは、カイル・ラウリーやビスマック・ビヨンボの大活躍により、ホームチームのラプターズが完全に主導権を掌握。ピリオド開始から16-4のランを展開し、残り時間7分30秒で一気に20点リードを奪うと、試合終了のブザーまで大量点差を維持したまま、余裕の勝利で球団史上初の第2ラウンド突破を成し遂げた。
▼カイル・ラウリー、35得点
ラプターズは、ラウリーが35得点、9アシスト、7リバウンド、4スティールでチームを牽引。今季プレーオフは第1ラウンドから不調続きだったが、ここ5試合中3試合で30点を超えるなど、大事な場面で見事にステップアップした。なおラプターズの選手が、プレーオフにおいて2試合連続で35得点以上を記録したのは、ラウリーが球団史上初となる。
▼ラウリーのプレーオフスタッツ
第1ラウンド | セミファイナル | |
得点 | 13.9 | 23.4 |
リバウンド | 4.1 | 5.4 |
アシスト | 7.6 | 5.9 |
FG% | 31.6% | 40% |
スティール | 1.3 | 2.6 |
他には、デマー・デローザンが28得点、8リバウンドをマーク。負傷中のヨナス・バランチュナスの代わりにスタメン出場したビヨンボは、17得点、16リバウンドのダブルダブルでサイズ不足のヒートを圧倒し、勝利に大貢献した。
▼ビヨンボ
ヒートは、ドウェイン・ウェイドとゴラン・ドラギッチがそれぞれ16得点、ジャスティス・ウィンズロウが14得点、8リバウンド、2スティール、2ブロックをマーク。ヒートがプレーオフシリーズの第7戦に敗北したのは、2009年のホークス戦以来初となる。
ラプターズがついに第2ラウンドを突破したことにより、NBA30球団の中でカンファレンスファイナル進出が未経験なのは、ロサンゼルス・クリッパーズ、ニューオリンズ・ペリカンズ、シャーロット・ホーネッツの3チームのみとなった。ラプターズとクリーブランド・キャバリアーズのシリーズ第1戦は、現地17日にクイッケンローンズアリーナで行われる。
ボックススコア:「NBA」