ラプターズがロケッツの連勝を17でストップ
今季のトロント・ラプターズが優勝候補の一角に数えられるべきチームだということを再び証明した。
NBAでは現地9日、今季アウェイ成績1位のヒューストン・ロケッツとホーム成績1位のラプターズがエア・カナダ・センターで対戦。ホームチームのラプターズが終盤の大接戦を制し、ロケッツの連勝記録を17で終わらせた。
東西の頂上対決となったこの日の試合は、ラプターズがスリーポイントラインを上手く守りながら最初のピリオドを32-16で上回って先手を取り、第2Q終盤には最大19点のリードを奪取。このままワンサイドゲームに終わるかとも思われたが、ロケッツは後半に入ってからじわじわと追い上げ、第4Q残り2分にジェイムス・ハーデンのステップバック・スリーで同点に戻す。
https://twitter.com/HoustonRockets/status/972301224853651457
ロケッツに9連続得点を許してしまい、流れが悪くなっていたラプターズは、エースのデマー・デローザンがハーデンのタフなディフェンスを振り切り、執念のフェイダウェイジャンパーに成功。
すぐにリードを奪い返すと、そこから残り時間7秒になるまでロケッツの得点をゼロに抑えてリードを維持。ロケッツは最後にオーバータイムに持ち込むチャンスを手にするが、終了のブザーと同時にハーデンが放ったスリーはわずかに外れ、ラプターズが逃げ切った。
連勝を7に伸ばしたラプターズ(48勝17敗)は、カイル・ラウリーが9本中7本のスリー成功から30得点、6アシストで大活躍。デローザンが23得点を記録した他、ヨナス・バランチュナスが14得点/10リバウンドのダブルダブル、最終ピリオドをフル出場して貢献したフレッド・バンブリードが11得点、5アシストをあげている。
一方で42日ぶりに敗北を味わったロケッツ(51勝14敗)は、ハーデンがゲームハイの40得点、クリス・ポールとエリック・ゴードンがそれぞれ14得点をマークした。
なお同日にゴールデンステイト・ウォリアーズが敗北したことで、ロケッツはウェスト首位の座をひとまずキープ。今年のファイナルは、ロケッツvsラプターズになる可能性も十分にある。NBAレジェンドでTNTコメンテーターのチャールズ・バークレーは、「今年はラプターズがファイナルに進むだろう」とイースタンカンファレンスの下克上を予想した。
「トロントは昨季と比べてベンチを大幅に向上させた。それからデマー・デローザンはリーグで最も過小評価されているスター選手だ。NBAのベストプレイヤーを議論する際に、誰もデマーの名前を挙げないが、彼はスキルを一つ上のレベルに引き上げている。イーストでラプターズに勝てるチームはキャブスくらいだろう。レブロン・ジェイムスを1週間に4回負かすのは簡単じゃない」
– チャールズ・バークレー
チャックの言う通り、今年のラプターズはベンチが強い。デロン・ライトや新加入のC.J.・マイルズだけでなく、パスカル・シアカムやヤコブ・ポエートルら若手ビッグマンが1試合~20分ほどを任せられるほどに成長。昨季はまったくの無名だったフレッド・バンブリードも、オールラウンドなPGとして躍進を遂げてドウェイン・ケイシーHCの信頼を勝ち取り、今ではイースト首位チームのクロージング・ラインアップに入る大出世だ。
▼ロケッツ戦でも見事な守備を披露
今季のラプターズは、ベンチラインアップの平均得失点差でウォリアーズやロケッツ、スパーズ、キャブスらエリートチームを上回っており、リーグ首位の+4.1点を記録している。
ボックススコア:「NBA」