リック・カーライルがインディアナ・ペイサーズのヘッドコーチ就任へ
今オフの目玉イベントの一つだったリック・カーライル争奪戦が、思ったよりも早く決着した。
インディアナ・ペイサーズは現地24日、カーライルがチームの新ヘッドコーチに就任することを正式に発表。契約の詳細は明かされていないが、ESPNによると契約内容は4年/2900万ドルになる見込みだという。
現リーグ屈指の名将であるカーライルは、2008年から2021年の13シーズンにわたって務めたダラス・マーベリックスのヘッドコーチ職を1週間前に辞任したばかり。
マブスのHCに就任する前は2003~07年にペイサーズの指揮を執った経験があり、古巣復帰について「(ペイサーズは)アンセルフィッシュかつハードにプレイする高いスキルを持った選手たちがいるチーム。ロスターの健康状態を取り戻し、このチームがどこまでやれるのか楽しみだ」とESPNの取材で意欲を話した。
またカーライルはESPNを通じて発表した声明文の中で、「ダラスの次期HCには、ジェイソン・キッドが就任してほしい」とマブスの今後についても言及。
「キッドとルカ(ドンチッチ)は選手としての共通点がたくさんある。ルカにとっても、ジェイソンにとっても素晴らしいチャンスだと思う。この2人を指導した経験があり、彼らのバスケットボール選手としての特別な資質を知り尽くしているのは、この地球上で私だけだろう」
さらにカーライルは、確執が噂されていたルカ・ドンチッチとの関係についても触れている。
「彼(ドンチッチ)には『3年間ありがとう』とメッセージを送ったばかり。彼からはたくさん学んだ。そして、『今後は年間2回しか会えないことを嬉しく思う』と伝えた。もちろん敬意を表する意味でだ(別のカンファレンスでシーズン毎に2回しか対戦の機会がない)」
「ドンチッチは今の若手で最高の選手だと思う。この3年間は、彼の次の10年間に向けた大きな踏み台になるはずだ。彼はいずれNBAを制覇するだろう。何度かMVPも受賞するだろう。私は彼の才能、そして彼のバスケットボールの能力と才能を心から尊敬している。ドンチッチは世代を代表する選手だ」
なおESPNによると、カーライルの希望通り、マブスの次期ヘッドコーチはジェイソン・キッドで決まりとなる模様。現地24日の時点では契約の最終調整中とされており、キッドはすでにコーチングスタッフの招集に取り掛かっているという。
参考記事:「ESPN」