バックスのラリー・サンダースはもうバスケがしたくない?
また“リーグの情報筋”がソースの噂話なので、どこまで信用していいものかわからない。だが、ウィスコンシン州の地元紙『The Journal Times』のスポーツライターGery Woelfel氏が情報筋から得たという情報によると、ミルウォーキー・バックスのセンター、ラリー・サンダースが「もうバスケットボールをプレーしたくない」とチームの関係者に伝えたそうだ。
確かに、最近のサンダースとバックスは少し様子がおかしい。サンダースは昨年の12月23日からチームに参加しておらず、当初は風邪のためとされていたが、今年に入ってからバックスのジェイソン・キッドHCがサンダース離脱について、「個人的な理由のため」とメディアに説明した。
また、Woelfel氏が昨夏に“サンダースの友人”から得たという情報によると、サンダースがバスケットボールに対して熱心ではなく、他の選択肢を検討したがっているようにみえたという。
一時の迷いというのは誰にでもある。どんな職業の人間でも、長く続けていれば「もうこんなことやりたくない」と1度は思うものだ。
ただ、もともとサンダースは「バスケ一筋」というタイプの人間ではない。2013年の『Sports Illustrated』誌のインタビューでは、人生観についてこんな風に語っている:
「バスケットボールを人生の中心にしている人とは上手くつきあえない。このゴムボールはいつの日か弾むことをやめる。その日が来た時、もし君がバスケットボールを中心にアイデンティティのすべてを形成していたなら、君は何者になるんだ?」
– ラリー・サンダース
サンダースは絵を描くのが大好きだ。子供の頃はドラゴンボールのキャラクターなどを写し書きしていたらしい。天使を題材にしたファンタジー小説なんかも書いている。
またサンダースは自らは乗れないものの(NBAの契約上)、スケートボードを集めるのが趣味らしく、ペルシャじゅうたんのようなボードをデザインしたいと語った。そして、地元フロリダ州フォートピアスに、DVなどの虐待に苦しむ女性たちを保護するための駆け込みシェルターを設立するという夢を持っている。
サンダースが本当にNBAを辞めたがっているのかどうかはいまいち不明だが、もし本当ならNBAファンとしてはやはり残念だ。有望な選手が若くして引退するのは残念だが、十数億円単位の年収を捨ててまで他の道に進むというのであれば、それはどうしようもない。
なお、サンダースのエージェントは今回の噂話について否定している。
▼ラリー・サンダース、ハイライトプレー
Image by Keith Allison/Flickr
参考記事:「Yahoo Sports」