圧倒的強さのスパーズ、シリーズ3試合でブレイザーズに33秒間しかリードを許さず
第1ラウンドのような大接戦が期待されたスパーズ対ブレイザーズのウェスタンカンファレンス・セミファイナルだが、蓋を開けてみればとんでもないワンサイドな展開となった。
10日の第3戦では、スパーズが再び二桁台の得点差で快勝し、早くもカンファレンスファイナル進出にリーチ。なんとシリーズ最初の3試合を通して、ブレイザーズがリードをキープできたのはわずか33秒間しかないのだ。
ブレイザーズの33秒に対して、スパーズのリード時間は134分25秒。同点が6分15秒。ここまで一方的な試合展開の主たる理由は、スパーズの立ち上がりの良さにある。
過去3試合の前半終了時点で、いずれもスパーズは60点以上をスコア。20点前後のリードを作り、3試合とも早々とゲームペースを掌握している。
▼スパーズの前半得点、右は得点差
両チームの最も大きな違いは控え選手のパフォーマンスだ。3試合を合計すると、スパーズのベンチ得点が140点なのに対して、ブレイザーズはわずか43点。他にもアシストやスティール面でスパーズが圧倒している。
WCセミファイナル(3試合) | ||
スパーズ | ブレイザーズ | |
得点 | 348 | 292 |
ベンチ得点 | 140 | 43 |
アシスト | 71 | 47 |
リバウンド | 127 | 132 |
スティール | 29 | 14 |
FG% | 50.8% | 41.3% |
ターンオーバー | 27 | 47 |
またブレイザーズは、トニー・パーカーに対してデイミアン・リラード、ニコラス・バトゥム、ウェス・マシューズの3選手をぶつけてきたが、まったく止められる気配なし。シリーズ3試合で平均26得点、8.5アシストのやりたい放題を許してる。
▼パーカー、第3戦ハイライト
ブレイザーズがシリーズをひっくり返すには、ゲーム戦略、特にディフェンスプランを大きく変更させる必要がある。ちなみに、NBAプレイオフの歴史でシリーズ0勝3敗から逆転を果たしたチームは1つもない。
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