ラマーカス・オルドリッジ、スパーズとバイアウト成立でFAに
サンアントニオ・スパーズが現地25日、ラマーカス・オルドリッジとの契約バイアウトが成立したことを発表。オルドリッジはウェイバー期間終了後に完全FAとなる。
オルドリッジ自身も同日にTwitterを更新し、スパーズとの決別が正式なものになったことを報告。「5年間の忘れられない思い出…。ありがとう、サンアントニオ!」とチームやファンに感謝の気持ちとお別れのメッセージを綴った。
今季のオルドリッジは、怪我による長期のブランクや、チームにおける役割の変化などが影響し、ルーキーシーズン以降でキャリアワーストとなるスタッツ(13.7得点、4.5リバウンド)を平均。3月はアクティブロスターから外れており、2週間前の時点でスパーズとの契約バイアウトに口頭合意していたと報じられている。
スパーズは最後までオルドリッジのトレード先を模索していたようだが、双方に納得のいくディールが見つからなかった模様(恐らくオルドリッジは優勝候補チームへの移籍を希望していた)。そのためバイアウトという形での決別となった。
なおThe Athleticによると、オルドリッジは今回の契約バイアウト成立において、サラリーから725万ドルをチームに還元する決断をしたとのことだ(今季サラリーは2400万ドルなので約3割)。
▼スパーズからトリビュートビデオ
2015年のオフシーズンに、ポートランド・トレイルブレイザーズからスパーズへと移籍したオルドリッジ。スパーズがこれほどのビッグネームをFAで獲得できたのは、恐らく球団史上初だ。
ティム・ダンカンの後継者を期待されたオルドリッジは、スパーズでの6シーズンで19.5得点、8.0リバウンドを平均。その間に3度のオールスターに輝き、6年という短い在籍期間ながら、すでに通算得点で歴代スパーズ10位、ブロックで8位という好成績を残している。
スパーズはオルドリッジが加入した最初の年(2015-16)に、球団史上最高成績となる67勝15敗を記録。
2017年のオフには「チームに不満を持っている」というネガティブな報道も出ていたが、グレッグ・ポポビッチHCと腹を割って話すことでわだかまりを解消。カワイ・レナードの負傷離脱からの退団があった2017年~19年では、大黒柱としてチームをプレイオフに牽引した。
現地メディアの報道によれば、オルドリッジは古巣ブレイザーズをはじめ、マイアミ・ヒートやロサンゼルス・レイカーズ、クリッパーズ、ブルックリン・ネッツら強豪チームとの契約を望んでいるという。
参考記事:「NBA」