ヒューストン・ロケッツ、ラスト7分無得点でウルブズから黒星奪取
何とも見事なタンキングゲームだった。
NBAでは現地26日、今季ウェストワースト2チームのミネソタ・ティンバーウルブズとヒューストン・ロケッツが対戦。ロケッツが終盤の二桁リードから、ある意味奇跡的な大逆転負けを演じた。
この日の試合は、第4Q残り7分30秒時点でロケッツが101-85の16点リード。そこからウルブズは22連続得点でゲームをクローズし、試合をひっくり返す。
22-0のラン!!??ロケッツは第4Q残り7分30秒から終了のブザーまで1点も取れなかった。
ESPNによると、第4Qラスト7分30秒間を無得点に抑えられたケースは、過去25シーズンでこの日のロケッツが4チーム目とのこと。思ったよりも多い。
ロケッツは第4Q残り7分30秒から14本連続でフィールドゴールに失敗。特にジョン・ウォールが、その間にFG0本/6本の2ターンオーバーとボロボロだった。
勝利したウルブズは、カール・アンソニー・タウンズがゲーム最多の28得点/16リバウンドのダブルダブルで活躍。終盤の22-0のランでは、得点/プレイメイク/リバウンドのあらゆる角度から試合を支配していた。
▼ナイスパス!!
Fade for Cade
これで直近23試合中22試合を落としたロケッツだが、今季リーグ最下位のポジションは依然としてウルブズが保持。ただワーストレコードを目指す今季のタンキングレースは、大混戦になりつつある。
現地26日を終えた時点で、ウルブズが11勝34敗で最下位。ロケッツとデトロイト・ピストンズが12勝32敗の1.5ゲーム差で食い下がっている状態だ。ここに、主力陣を総放出して完全な再建モードに入ったオーランド・マジック(15勝30敗)も参戦するだろう。
2年前にNBAドラフトのロッタリー抽選システムがリフォームされたことにより、タンキングで得られる利点は以前と比べて減った。
2018年までのドラフトロッタリーでは、順位が低いほど1位指名権の当選確率が高く、最下位チームが25%、ワースト2位チームが19.9%、ワースト3位チームが15.6%だった。だが2019年からは、ワースト3チームがそれぞれ14%で平等となっている。
それでも、下位になればなるほど抽選で有利なのは変わりない。例えば、リーグ最下位のチームはロッタリーで5位指名より下になることはないが、ワースト3位のチームは最悪の場合、7位指名まで転落する可能性がある。
▼ロッタリー抽選のオッズ
2021年のドラフトは、大豊作とされる年。特にオクラホマ州立大フレッシュマンのケイド・カニングハムは、グラント・ヒルやペニー・ハーダウェイ、ルカ・ドンチッチといった長身のボールハンドラー/司令塔らと比較されているオールラウンドな逸材で、NBA次世代スーパースター候補として大きな期待を寄せられている。
ボックススコア:「NBA」