スパーズがサンダーを破りホーム41連勝達成
ウェスタンカンファレンス2位と3位のトップチーム同士の対決となった現地12日のオクラホマシティー・サンダー対サンアントニオ・スパーズ戦は、第4Qラスト3分50秒間にサンダーのフィールドゴール成功を0本に抑えたスパーズが93-85で勝利。本拠地AT&Tセンターでの今季無敗を維持し、2015年3月15日から始まったホーム連勝記録を歴代3位の41連勝に更新した。
▼歴代NBAホーム連勝記録
チーム | 開始 | 終了 | 連勝 |
ウォリアーズ | 2015/1/31 | 継続中 | 48 |
ブルズ | 1995/3/30 | 1996/4/4 | 44 |
スパーズ | 2015/3/15 | 継続中 | 41 |
マジック | 1995/3/21 | 1996/3/19 | 40 |
セルティックス | 1985/12/10 | 1986/11/28 | 38 |
この日のスパーズは、試合開始17分でラマーカス・オルドリッジがFG7本中6本の15得点、ティム・ダンカンがFG5本中5本の10得点の好スタートを切り序盤のオフェンスを牽引。第2Q残り7分で9点リードを奪うことに成功するが、そこからサンダーに15-3のランで反撃されて逆転を許し、その後は終盤まで1~3ゴール差の僅差で後を追う展開となる。
試合の流れが大きく変わり始めたのは、6点ビハインドで迎えた第4Q開始直後。デビッド・ウェストの3連続フィールドゴールをきっかけに一気に同点まで巻き返すと、残り7分20秒には、ラッセル・ウェストブルックのスティールギャンブルで陣形が乱れたサンダーディフェンスの隙をつき、ダニー・グリーンがコーナーからこの日初となるスリーを沈めて、3点リードを奪った。
▼第4QのD.ウェスト
https://twitter.com/spurs/status/708885354737065984
これで完全に勢いに乗ったスパーズは、カワイ・レナードがオフェンスをテイクオーバーし、残り2分30秒で8点差を奪取。そこからも鉄壁の守備でリードを維持しながら、オフェンスリバウンドを連発して時間を削り、今季56勝目を手にした。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
OKC | 22 | 27 | 19 | 17 | 85 |
SAS | 25 | 20 | 21 | 27 | 93 |
スパーズは、レナードが26得点/7リバウンド/3スティール、オルドリッジが24得点/9リバウンド、ダンカンが11得点/6リバウンドをそれぞれ記録。チーム全体では、スリー成功率16.7%(グリーンは9本中わずか1本成功)とシューティングが冴えず、リバウンド数でも56-44で圧倒されたが(サンダーのエネス・カンターが17リバウンド)、何とか正念場でギアを上げて今季ホーム初敗北を回避した。
▼デュラント vs. レナード
レナードとグリーンのD
この日は前回の対戦と違い、序盤からレナードがウェストブルック、グリーンがデュラントをマーク。トランジションDや1番3番のピック&ロールDなどの際に度々スイッチしていたが、基本的にはこのままで、レナードの選手交代のパターンも、デュラントではなくウェストブルックに合わせていた印象だ。ポポビッチHCは、デュラント以上にウェストブルックを脅威とみているのかもしれない。
レナードとグリーンは2人ともそれぞれのアサインメントでいい仕事をこなし、デュラントを28得点/FG成功率44%(スリー5本中0本)/8アシスト、ウェストブルックを19得点/FG成功率31%/7アシスト/9ターンオーバーと、NBAのベストデュオによるダメージを最小限に抑えるのに大貢献した。
この勝利により、スパーズは今季成績を3位サンダーから12ゲーム差の56勝10敗に更新。さらに同日にメンフィス・グリズリーズが敗北したことにより、はやくもサウスウェスト・ディビジョン王者の座とプレーオフ第1ラウンドホームコートアドバンテージを確定させた。この先スパーズは、15日にクリッパーズ、17日にブレイザーズ、19日にウォリアーズをそれぞれホームで迎え撃つ。
ボックススコア:「NBA」