スパーズがOT残り55秒の6点ビハインドからレイカーズに大逆転勝利
両チームともレギュレーションとオーバータイムの終盤でミスとクラッチショットを連発する、最高にスリリングな試合だった。
NBAでは現地22日、ステイプルズ・センターでロサンゼルス・レイカーズとサンアントニオ・スパーズが対戦。OTに及ぶ死闘の末、スパーズが143-142で勝利を収めた。
この日の試合は、スパーズが開始から面白いようにジャンプショットを沈め、第1Qを40-26で圧倒して大量リードを獲得するも、対するレイカーズは第2Q以降からじわじわと追い上げ、第4Q序盤で逆転。最終ピリオドはしばらく均衡状態が続いた後、スパーズが再び引き離しにかかり、残り1分10秒で8点リードと勝利を掴みかけるが、そこからレイカーズは奇跡的な猛反撃を見せ、残り時間3秒にレブロン・ジェイムスのプルアップ・スリーで試合を延長戦に持ち込む。
▼絶対に決めると思ったよ
オーバータイムに入ってからは、第4Q終盤のランで勢いに乗ったレイカーズが主導権を握り、残り55秒にレブロンの3点プレイで6点リードを奪取。ステイプルズ・センターが祝杯ムードに包まれる中、今度はスパーズが崖っぷちで意地を見せる。
まずブリン・フォーブスのレイアップとルディ・ゲイのスリーで連続得点をあげて、1点差まで巻き返すと、残り12秒にレブロンが2本のフリースローに失敗。逆転のチャンスを手にしたスパーズは、タイムアウト明けのセットプレイで、パティ・ミルズが決勝弾となるミドルレンジショットを決めた。
外せば負けの正念場で、オルドリッジやデローザンらエースにボールを託すのではなく、ミルズのためにセットプレイを組んだグレッグ・ポポビッチHCの采配は、さすがとしか言いようがない。それに見事応えたミルズもさすがだ。
試合後、ミルズは決勝プレイについて、「あれはこれまでに何度もやってきたセットプレイ。ティムとマヌがよく使っていた。今は新しいチームで、新しい面子だけど、完璧にエクスキュートできたよ」とコメントしている。
今季成績を2勝1敗としたスパーズは、ラマーカス・オルドリッジが37得点/10リバウンド、デマー・デローザンが32得点とキャリアハイの14アシストで大活躍。特に後半のオルドリッジは、センターポジションが手薄なレイカーズのインサイドを得点やオフェンスリバウンドで圧倒した。
デローザンは、終盤の勝負所で強引なタフショットを連発してやや暴走してしまったが、試合を通してピック&ロールなどのプレイメイクが素晴らしかった。
▼デローザン×ガソル
https://twitter.com/spurs/status/1054592378948866048
一方で開幕3連敗となったレイカーズは、カイル・クーズマがゲームハイの37得点、レブロン・ジェイムスが32得点/14アシスト/8リバウンドをマーク。秀逸なスタッツを記録したレブロンだが、試合を通してレイアップの失敗やターンオーバーが目立ち、OT終盤にはフリースローを連続で外す痛恨のミスを犯してしまった。
なおレブロンのチームがシーズンを0勝3敗でスタートするのは、2005年のキャブス以来初めてとなる。
ボックススコア:「NBA」