スパーズがNBA史上初、4試合連続でオーバータイム
サンアントニオ・スパーズがNBA新記録(?)樹立だ。
現地14日、メキシコシティで行われたサンアントニオ・スパーズ対フェニックス・サンズの一戦はレギュレーション内に決着が付かず、オーバータイムに突入した。
スパーズが延長戦に臨むのは、ダブルOTに及んだ12月4日のロケッツ戦から4試合連続。これはNBA史上初の出来事だという。あまり喜ばしい記録ではないかもしれないが、それでも同日のメキシコシティ・ゲームを含む4試合中3試合に勝利した。
この日の試合は、オーバータイム残り31秒にリッキー・ルビオがステップバック・スリーを沈め、サンズが2点リードを奪取。対するスパーズは、続くポゼッションでラマーカス・オルドリッジが同点のショットに失敗し、2点ビハインドの残り時間10秒でファウルゲームを強いられることになる。
完全に不利な状況に立たされたスパーズだったが、サンズにターンオーバーを出させてすぐにボールを奪い返すと、デマー・デローザンが素早くリムに攻め入り、ファウルを受けながらサーカスショットをねじ込んで同点に持ち込む。
デローザンは逆転のフリースローに失敗してしまうが、そこでのリバウンド争いで幸運がスパーズに味方。
決勝点のチャンスを手にしたスパーズは、好調だったパティ・ミルズがオルドリッジのハンドオフからボールを受け、残り0.3秒にゲームウイナーとなるミドルレンジ・ジャンパーを沈めた。
今季スパーズのゲームは、ファンからしてみればストレスが尋常じゃない。シーズン3分の1を終えた時点で、二桁点差での“快勝”が2~3試合くらいしかないように思う。
先発ラインアップがなかなか定着せず、この日もデジャンテ・マレーとトレイ・ライルズを久々にスターター起用してアジャスト。例のごとく、先発ラインアップが苦戦し、ベンチメンバー(特にミルズとロニー・ウォーカー)がチームを救うという形となった。とりあえず、勝負所でのフリースローだけは決めてほしい…。
ここ6試合中4試合で白星をあげたスパーズだが、シーズン成績は10勝15敗とまだ借金まみれ。これで勝率5割未満の期間が32日となった。過去10シーズンでは負け越した状態で過ごす日数が合計でわずか28日だったことを考えると、今は球団史で最悪の低迷期と言える。これまでのスパーズがいかに恵まれていたかを改めて実感できる。
ボックススコア:「NBA」