きっと誰かに言いたくなる、NBAの逸話的雑学エピソード4つ
来季で68シーズン目とを迎えるNBA。その長い歴史のなかで、あまり広く知られていない興味深い話がいくつもある。今回は、NBAの雑学的な逸話、データなどを4つほど紹介したい。
1.12以上の連勝記録をバックスに止められたチームは、その年に必ず優勝する
ミルウォーキー・バックスにまつわるちょっとした縁起話。バックスはこれまでに、12連勝以上しているチームの連勝記録更新を5回にわたり終わらせたことがある。そのときバックスに連勝を止められた5チームは、例外なくその年のNBAチャンピョンに輝いているらしい。
- 1972年1月9日– 33連勝中だったレイカーズを120対104で破る。レイカーズはその年優勝…
- 1973年11月30日 – 12連勝中のセルティックスを117対93で破る。セルティックスはその年優勝…
- 1983年1月23日 – ジュリアス・アービング率いる76ersの15連勝を阻止。76ersはその年に16年ぶりの優勝を果たす…
- 2007年3月15日 – 13連勝中のスパーズを101対90で破る。その年にスパーズは4度目のNBA制覇…
- 2010年12月12日 – マブスの12連勝記録を終わらせる。その年にマブスは念願の初優勝…
そもそも12連勝以上できるチームが優勝するのはなんら不思議ではないが、それでもなかなか興味深い。
ソース:ESPN
2.00年代ピストンズのダブル・ウォレス
00年代中盤のピストンズでツインタワーをつとめたラシード・ウォレスとベン・ウォレス。近年NBAで最も強力かつユニークなインサイドコンビのひとつと言えるこの2人は、それぞれのキャリア成績も非常にユニークだ。
ベン・ウォレス
– 「NBA最優秀守備選手賞」を4度獲得し(ムトンボと並び最多)、ディフェンスのスペシャリストとして知られるベン。歴代NBAで唯一、キャリア通算で「ファウルよりも多くのブロック数」、「ターンオーバーよりも多くのスティール数」をマークしたプレーヤーだ(通算1369スティール、2137ブロック、1061ターンオーバー、2078ファウル )。
ラシード・ウォレス
– 歴代NBAで唯一、通算1000本のスリーポイント成功数、1000スティール、1000ブロックをマークしたプレーヤー。また、通算テクニカルファウル数の記録保持者でもある(300回以上)。
ソース:wikipedia
3.現役引退までバージンを貫き通した鉄の男
一昔前にA.C.グリーンという選手がいた。レイカーズの一員として3度のNBA王者に輝き、16年のキャリアで1度だけオールスターに選出されたこともある。「1,192試合連続出場」という超人的な記録保持者であり、そんなグリーンに付いたニックネームは「Iron Man(鉄人)」。
だが彼の偉業はコート上だけにとどまらない。グリーンは「現役時代を通して童貞を守り抜いた男」としても知られる。
もちろんグリーンがモテなかったわけではない(金と名声のあるレイカーズ選手がモテないわけがない)。彼は熱心なクリスチャンで、「結婚するまで貞操を守る」という禁欲の教えを貫き通したのだ。
グリーンのルーキー時代には、レイカーズのチームメイトたちが彼の信念を破壊しようと、息をのむような美しい女性をホテルの部屋に送り込んだりしたらしいが、グリーンが屈服することは1度もなかったという。プロスポーツ界のような誘惑の多い世界で、頑なに貞操観念を守り続けるとは、まさに「Iron Man(鉄人)」である。
グリーンはNBAを引退した翌年の2002年に38歳でめでたく結婚した。
ソース:「SI」
4.1984年にブルズはカール・ルイスをドラフト
ジョーダンやアキーム・オラジュワン、チャールズ・バークレー、ジョン・ストックトンなど、数々のレジェンドを輩出した1984年のNBAドラフト。1順目でジョーダンを指名したシカゴ・ブルズは、なんと10順目で伝説の陸上選手カール・ルイスを指名していた。
当時のカール・ルイスにバスケ経験などまったくない。ドラフト指名した理由は、単純に「残された選択肢の中で最高のアスリートだから」だという。
ルイスはブルズのオファーを断り、陸上競技に専念。同じ1984年に開催されたロサンゼルス五輪では4種目で金メダルを獲得する大偉業を成し遂げた(100m、200m、走幅跳、男子4×100メートルリレー)。
ソース:「hangtime.blogs.nba.com」
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