Tマックがプロ野球から引退
元NBA得点王のトレイシー・マグレディが現地16日、プロ野球のキャリアに終止符を打つことを発表した。
2012–13シーズン終了と共にNBAから正式に引退したマグレディは、その後プロ野球選手を目指し、米独立プロリーグ「アトランティックリーグ」のトレーニングプログラムに参加。今季開幕戦までシュガーランド・スキーターズのロスターに残り、35歳にして見事プロデビューを果たした。
マグレディのポジションはピッチャーで、合計4試合に先発登板。6.2イニングを投げ5失点、0奪三振、防御率は6.75という結果に終わっている。
▼Tマックのデビュー戦
とても満足のいく成績とは言えないが、その注目度の高さから、リーグはマグレディをオールスターに選出。16日に行われたアトランティックリーグ・オールスターゲームで1.1イニングを投球し、最後のバッターから三振を奪った。彼にとってキャリア初かつ唯一の奪三振だ。
マグレディは最後に投げたボールを思い出に持ち帰り、後生大事にするつもりだという。
「このボールはトロフィー棚に飾りたいと思う。僕はみんなに言っていたんだ。引退するまでに必ず三振を取るってね。今日のゲームの2回にようやくその願いがかなった。神に感謝したい」
– Tマック
▼ホームランダービーにも参加
「今年は素晴らしい1年だった。僕はバスケットボールのキャリアを理想の形で終えることができなかった。しかしプロ野球チームに入って、チームメイトたちと知り合い、共に競争し、学びあえたことを誇りに思う。今日はマウンドを後にするとき、少し感傷的になった。祝福されるというのはやはり気分がいい」
– Tマック
試合後、Tマックはチームに引退する旨を通達。こうして元NBAオールスターの3ヵ月という短いプロ野球人生は幕を下ろした。
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ソース:「SI」